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更新:2014/08/30

最新AMD Radeonの選び方

概要

グラフィックカードRadeonシリーズの最新情報をまとめています。

AMD APP(旧ATI Stream)は業界標準のOpenCLに対応しています。NVIDIA CUDAのようにAMD APPに対応した動画編集・変換ソフトでCPUに代わる高速変換が可能です。CUDAは動画変換以外でもPhotoshop等一般アプリケーションでも幅広く活用されていますが、AMD APPは動画以外では普及していません。2016年現在はGPUによる高速化機能はOpenCL対応が進んでおり、Radeonでも問題ありません。

NVIDIA GeForceとAMD Radeonはどちらが良いのか?ケースバイケースです。不具合や相性などの問題は、ドライバのバージョンなどの状況によります。

性能ランク表

性能 Radeon
DX10.1対応
Radeon
DX11対応
Mobility Radeon (GeForce) 価格帯
高い   R9 295X2     20万円前後
  HD7990
HD6990
  GTX690
12~5万円
    R9 290X
R9 290
  GTX TITAN
GTX780
GTX590
  HD4870X2 R9 280X
HD7970
HD7950
R9 270X
HD7870
HD6970
R7 265
HD6950
HD7850
HD7790
HD5870
 
GTX770
GTX680
GTX670
GTX760
GTX660Ti
GTX580
GTX660
GTX750Ti
GTX570
GTX480
GTX750
4~1万円
    R7 260X
HD6870
HD5850
HD6850
HD7770
  GTX560Ti
GTX560
GTX650Ti
GTX470

2万~7000円
    HD5830   GTX460
GTX285
GTX275
  HD4890 HD6770
HD5770
HD7750
M-HD5870 GTX260
GTX550Ti
 
  HD4870
  HD4850
HD6750
HD5750
R7 250
HD7730
 
GTS450
GT640
GTS250
  HD4770 HD6670     1万以下
    R7 240 ?
HD5670
HD6570
  9800GT
GT630
GT440
GT340
9600GT
GT240
  HD4670   M-HD5650  
    HD5570
HD5550
HD6450
  GT320
GT220
GT430
GT620
        GT610
GT520
  HD4650      
HD4550 HD5450    
低い HD4350      

オレンジ色がおすすめのモデルです。

GeForceに最適化されているゲームでは、性能が下のGeForceに劣る場合があります。また、処理速度とは別に高画質機能が無効になり画質が悪くなるなど制限が生じる場合があります。

Mobility RadeonはノートPCに搭載されるビデオカードであり、単体販売はありません。

ATI Eyefinityについて

Radeon HD5000シリーズ以降では、ATI Eyefinityに対応しています。

R-200以降ではDisplayPortを使わずに3モニター接続が可能になりました。

Windows 7とVistaで3画面出力に対応していますが、クロックジェネレータが2基しかないため、3台目以降にはクロックジェネレータが不要なDisplayPort(DP)を使う必要があります。この問題はRadeon HD7000シリーズまでです。
○ DVI + DVI + DP
○ DVI + HDMI + DP
× DVI + DV I + HDMI

Radeonの世代別ビデオカード

Radeon R-200の特徴

Radeon R-200シリーズは性能部分の基本設計はRadeon HD7000を踏襲していますが、ビデオカード全体としては改良が進み使いやすくなりました。

R9/R7の数字には大きな意味はありません。

R-200シリーズの特徴としては、Direct X11.2対応、Open GL4.3対応になりました。

接続可能なモニタ数は4台でRadeon HD7000シリーズと数は同じですが、コネクタの組み合わせに制限が無くなりました。3台目以降がDisplayPort接続でなくても仕様上は4台の接続が可能です。実用ではグラフィックボードに搭載されるコネクタに依存します。

CrossFire XMDA
2台以上のRadeonを接続して動作するCrossFire XがCrossFire XMDAとなりました。
ブリッジケーブルの接続が必要なくなり、マザーボードの機能であるPCI Expressリンクでの接続になりました。

Mantle機能が実装されました。対応しているゲームタイトルで、DirectXよりもダイレクトにRadeon専用のGPU処理が可能になり、高性能を発揮できるようになりました。

一部のRadeon R-200には、True Audio機能が実装されました。対応したゲームで、GPUでオーディオ処理が可能となり、CPUのオーディオ負荷を低減させます。複数の銃声や爆発音が多発するようなFPSゲームではオーディオ処理によるCPU負荷が高くなってしまうので、CPU負荷の低減に貢献する機能です。

MantleはRadeon系のゲーム機にも実装され、True AudioはPC系グラフィックボードのみの機能のようです。

どちらの機能も、それを活用したゲームタイトル次第となります。

Radeon HD7000の特徴

生産プロセスが28nm世代となり、Radeon HD6000と同じ性能ならば大幅に消費電力が少なくなります。

インターフェースはPCI-Express 3.0対応。2GPU搭載のHD7990やCrossFire接続をするので無ければPCI-E 2.0に接続しても性能はほとんど変わりません。

Windows8のDirect X11.1に対応。Open GL 4.2対応。

内部制御の実用性がとても向上しました。これまではクロックの変動が大きく変わり、ゲームによっては極端なクロックの切り替わりが頻繁に繰り返されて動作が重くなる場合がありましたが、HD7000シリーズでは細かく制御されて動作します。

Radeon HD8000について

OEM(他社メーカー)への提供モデルになります。基本的にHD7000シリーズのリネーム(設計が同じ)です。

現在のラインアップ

ハイエンドからローエンドまで、R-200シリーズに置き換わりました。2GPU搭載モデルはまだ無いため、HD7990が最上位となります。

ローエンドモデルはCPUに搭載されるのが主流になりつつあります。1万円以下の低価格グラボではCPU内蔵グラフィックよりも性能が低いことがあることに注意が必要です。

ここに乗せているのは筆者がおすすめする現行品です。すべての製品情報はシリーズ別のページでご確認ください。

2GPU搭載 最上位モデル

2GPU構成に対応していないゲームでは1GPU搭載の最上位モデルよりも性能が低くなることや、表示の不具合が起こりやすくなります。相性による不具合が起こりやすいことに注意が必要です。

Radeon R9 295X2
Radeon R9 295X2
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
2816 + 2816 176 + 176 64 +64 1018 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
4GB + 4GB GDDR5 512bit + 512bit 5000 MHz相当 Mantle , True Audio
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 500W (最大550W) PCI-E 3.0 8 pin + 8 pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

RadeoんR9 290Xを内部で2つ繋いだものです。動作クロックを下げていないため、単純にRadeon R9-290XのCrossFire相当になります。

Radeon R9-290Xの2倍の電力を8ピンの2本で供給するため、1本あたり最大28Aの出力が可能な電源を使用する必要があります。通常は8ピン1本は150W(12V 12.5A)への対応ですので電源の対応能力に注意が必要です。

全長は306mmと長く、GPUクーラーは簡易水冷式になっています。厚みは2ソケット分ですが、取り付けが可能か十分な確認が必要です。

一般にはRadeon R9-290XのCrossFireの方が扱いやすくおすすめです。Radeon R9 295X2はマニア向けの特別な製品に仕上がっています。

負荷がとても高いCrysis3でもFull-HDでは60fpsを超える安定した表示が可能。一般的なDX11ゲームであれば4K2K(3840x2160)の解像度も画質設定次第で快適な動作が可能です。

5万円前後の1GPUで高性能モデル

CPU性能も高くないと、描画処理のみのベンチマーク以外ではグラフィック性能を発揮できないことに注意。

Radeon R9 290
Radeon R9 290
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
2560 160 64 947 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 4GB 512bit 5,000 MHz相当 Mantle , True Audio
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 - PCI-E 3.0 8pin+6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

R9 290Xより少し性能下がりますがあまり変わらない性能です。価格差が大きいためR9-290XよりもR9-290がおすすめ。
少しの性能向上よりもバランスが重視されたモデルになっています。

Radeon HD7970を大きく超える性能で、GeForce GTX780と同等の性能です。
多くのDirect X11ゲームが快適に動作します。
負荷がとても高いCrysis3ではFull-HD(1920x1080)の標準画質で快適に動作する性能です。

4万円前後の高性能モデル

Direct X11の高画質ゲームにはR9-290、Direct X9にはR9-270X、に挟まれて微妙なところ。
R9-290に予算が届かない人向き。

Radeon R9 280X
Radeon R9 280X
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
2048 128 32 1,000 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 3GB 384bit 6,000 MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 250W PCI-E 3.0 8pin+6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7970やGeForce GTX770に近い性能です。
Direct X11の多くのゲームが快適に楽しめますが、Crysis3のように負荷がとても高いゲームでは設定を下げる必要があります。

3万円程で高画質オンラインゲーム向き

Direct X11のFPSゲームには画質設定を下げる必要がありますが、Direct X9のMMOゲームでは高画質設定で快適に動作します。

Radeon R9 270X
Radeon R9 270X
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
1280 80 32 1,050 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 2GB
GDDR5 4GB
256bit 5,600 MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 180W PCI-E 3.0 6pin+6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7950やGeforce GTX660Tiに近い性能です。
Direct X9ゲームでは最高画質で、Direct X11ゲームは画質設定を調整することで楽しめます。

新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア7000以上の「非常に快適」なクラスに該当します。

Direct X9のゲームを高画質で楽しみたい場合におすすめとなります。

2万円程でオンラインゲームを楽しむ

最高画質に拘らなければ、Direct X9の高画質ゲームが十分楽しめる性能があります。
CPUの性能が高くない場合はこのクラスのバランスが良いです。

Radeon HD7870

在庫次第となります。R7-260Xよりも性能が高く価格が同等であるため、ゲーム性能を重視するならHD7870/7850がおすすめです。

Radeon HD7870
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
1280 80 32 1000 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
GDDR5 2GB 256bit 4,800 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 175W PCI-E 3.0 6pin + 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

HD6870の正統な進化。GeForce GTX570と同程度の性能で消費電力は低い。

Radeon R7 265
Radeon R7 265
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
1024 64 32 925 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
2GB GDDR5 256bit 5600MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 150W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon R7 260Xよりも大幅に性能が高く、HD7870やR9 270Xに近い性能です。Direct X11の高負荷ではGeForce GTX750Tiに劣るものの、Direct X11の低負荷やX9の高画質では高い性能を発揮します。

Radeon R9-270Xの安定した快適さには及ばないものの、Direct X9の多くのゲームで最高画質設定でのプレイが楽しめる性能です。Direct X11ゲームもそれなりに楽しめます。

Radeon HD7850
Radeon HD7850
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
1024 64 32 860 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
GDDR5 2GB 256bit 4,800 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 130W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Direct X10/X9ゲームでは高画質設定でも快適、X11ゲームでは標準設定にすれば快適に。そんなクラスのグラフィックボードです。

GTX560Tiよりも性能が高く消費電力は大幅に低くなります。

Radeon R7 260X

Radeon HD7850よりも低い性能です。R-200シリーズの拡張された機能を必要としないのであれば、性能が高いHD7870がお買い得。

Radeon R7 260X
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
896 56 16 1,100 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 2GB 128bit 6,500 MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 115W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

コア数等が小さい分、クロック数を高くすることで性能の大幅な低下を抑えています。

Radeon HD6870、GeForce GTX650Tiに近い性能です。
Direct X9ゲームをそれなりに楽しむならこのクラス。

新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア5000以上の「とても快適」なクラスに該当します。余裕が無いため落ち込みが発生しやすいですが、最高画質設定でもあまり問題のない性能です。

1万円前後の低価格モデル

Radeon HD7790
Radeon HD7790
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
896 56 16 1000MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
1GB GDDR5 128bit 6,000 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 85W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7770よりもコア数が増えてメモリクロックも高くなったことで、性能が大きく向上しています。

描画負荷があまり高くないオンラインゲームに最適です。
新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア3500以上の「快適」なクラスに該当します。スコア的には標準以上の画質設定で十分楽しめる性能です。

Radeon HD7770
Radeon HD7770
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
640 40 16 1000MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
1GB GDDR5 128bit 4,500 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 80W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

HD6770は性能バランスを維持するためにHD5770のリネームでしたが、HD770ではプロセスの微細化により消費電力の低減と性能向上を実現しました。

性能はRadeon HD6850に近づきました。消費電力はHD6750よりも低く抑えられています。標準画質で快適なプレイにはこのクラス以上がおすすめ。

Radeon HD7770はGeForce GTX550Ti ~ GTX560の間に位置する性能です。

Radeon R7 250

Radeon HD7730相当の性能です。HD7770より性能が大幅に低くなっています。

マルチモニターやWindows8.1との組み合わせを重視する場合にはR7-250を、ゲーム性能にはHD7790/7770をおすすめします。

Radeon R7 250
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
384 24 8 1,050 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 2GB 128bit 4,600 MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 65W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GT640よりも性能が高く、低解像度の標準画質ではDirect X9ゲームがそれなりに動作できます。

Radeon R7 240
Radeon R7 240
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック
320 20 8 780 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック 独自API
GDDR5 1GB
DDR3 2GB
128bit 4,600 MHz相当 Mantle
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.2 30 - 45W(?) PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

性能が低くゲーム用ではありません。デスクトップのマルチモニター接続に。
Radeon R7 250との価格差が小さいため、R7-250をおすすめします。

Radeon R7-240の性能
グラフィックボード Radeon R7-240とHD6450とGeForce GT640の性能比較。OpenGL、Direct X9、X11、動画変換、ゲーム性能をまとめています。
Direct X11対応。補助電源不要の30W。ロープロファイル、省スペースPC対応(厚みがあるので2スロット仕様)。

Radeonシリーズのラインアップ詳細

用語

PCI-Express 3.0/2.1
2.1は1.1よりもソケットの帯域(チップセットやCPU等とのやりとり)が2倍に、3.0は2.1よりも更に2倍になっています。PCI-Express2.0対応のビデオカードをPCI-Express 1.1のソケットに接続しても動作上の問題はありません。しかし、高性能なビデオカードを使用する場合は本来の高い性能が発揮できなくなる場合があります。また、複数搭載する場合にx16の帯域が制限されてx8+x8と分割される場合はそのままソケットの帯域がそれぞれ半分に制限されるため影響を受けやすくなります。
GPU
ビデオカードのCPUのようなもの。映像処理を行うコア部分。
VRAM (ビデオメモリ)
ビデオカードのメモリ。映像を組み立てる場所。16MBあればQXGA(2560x1600)サイズでもフルカラーの表示が可能。3Dゲームでは出力される映像の組み立て以外にも使われるので、WUXGA(1920x1200)サイズでは512MB以上(高画質ゲームでは1GB以上)を推奨。メインメモリと同じで容量が余っていても速度は向上しないが、足りなくなるとその都度処理をやり直す必要があるので遅くなります。
GDDR5/GDDR3/DDR3/DDR2
VRAMの種類。GDDR5はGDDR3の最大5倍の性能が可能。帯域幅が狭くてもGDDR3よりも高速。GPUとセットで搭載されるので単体での性能は気にする必要なし。GPUの性能が低く高性能なVRAMを搭載しても無意味。ビデオカードの一部なので、メインメモリがDDR2でも関係ありません。
Direct X
Direct Xを使うことでグラフィック処理を行います。X9→X10ではより効率よく動作させるために設計が大幅に変わりました。X10.1やX11では効率の良い処理と高画質を実現するために機能が追加されています。
GPGPU
 CPUの補助としてGPUで映像以外の処理を行う機能です。CUDA/PhisXやAMD App/ATI Streamがこの機能です。
GPUクーラー
GPUやVRAMを冷却するためのもの。大型のGPUクーラーが使われている方が発熱の低いアイドル時は低回転で動作するため小型のファン搭載よりも騒音が小さくなりますが、温度が高くなり最大回転になると大きくなります。発熱が少なければファンなしも可能ですが、空気の流れがないと熱が蓄積されるので注意が必要。
リファレンス
 Reference。GPUメーカーが作るのと同じ仕様でカードメーカーが生産。リファレンスでは設計がどのメーカーでも同じになるので、サポート体制(保証制度など)でメーカーを選びます。日本では一般的に海外メーカーの代理店でのサポートになります。初めはどのメーカーもリファレンスモデルで、そこから独自設計のものが作られて発売されるようになります。
Windows Aero
Windows Vista以降では、CPUの代わりにビデオカードがウインドーの描画などを担当します。CPUが他の処理に専念できるため、たくさんのウインドーを表示していても快適。Windows7ではDirect X10の機能を生かして、Vistaよりも効率が向上。Windows8では別の機能によりDirect X11.1を活用することで負担を減らすようです。
CrossFire
2つのGPUを連携させて性能を高めます。2つのGPUが分かれているため、処理によっては単体で処理するよりも性能が低くなる場合があります。1枚のビデオカードで内部CrossFireになっているものがX2です。HD4870X2はHD4870を2枚接続しているのと性能が同等です。
PCI-E補助電源
マザーボードからPCI-Expressに供給されている電力で足りない場合、電源からのケーブルを直接接続する必要があります。PCI-Express x16 1.1では75Wまでなので、190Wのビデオカードでは残り115Wを電源から直接供給する必要があります。8ピンが6+2ピン構成の場合、6ピンとしても使用することができます(2ピンが余る)。CPU補助電源の8ピンとは異なるので注意。これらは12Vで供給されるので電源の12V出力が重要です。現在は出力に合わせたPCI-E補助電源コネクタが搭載されているので、電源選びの目安になります(出力が大きければ6ピン2本+8ピン2本を搭載、小さければ6ピン1つのみを搭載)。電源に余裕があれば4ピンペリフェラルコネクタ(DVDドライブなどに使う電源コネクタ)からPCI-6ピンへの変換ケーブルも使用できます。
UVD/UVD2/UVD3
ATIの動画再生支援機能。CPUの負担を少なくして高画質で再生します。この機能を使うには動画再生ソフトでハードウェア支援機能を有効にする必要があります。
LorProfile(ロープロファイル)
ブラケットを含めて幅が短い構造です。省スペースPCに接続するにはこのタイプが必要です。ロープロファイル専用では、通常のPCケース(ミドルタワーなど)用のブラケットが付属しません。ロープロファイル対応であればどちらでも使うことができます。

性能はバランスが大切

古いPCの場合、グラフィックボードを交換しても映像処理以外の性能不足で快適にならない場合があります。

場合によっては、PC本体を交換するのが結果的に安く快適になることがあります。

ノートPCではグラフィックボードの交換はできませんのでご注意ください。

History

2016/07/03
OpenCL対応が進んでいる記述を追加。それ以外の情報は2014年のままとなっております。
2014/08/30
Radeon HD7850の補助電源が6pin + 6pinになっていたのを6pin1つに修正しました。ご指摘ありがとうございます。Radeon R7 240を追加。
2014/05/22
性能比較ランク表の下位モデルを整理しました。
2014/04/22
Radeon R9 295X2を追加。販売終了製品を削除。
2013/11/22
Radeon R-200シリーズを中心に更新。
2012/09/04
スペック表に補助電源コネクタ数などを追加。用語の説明の一部を更新。

アンケート

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