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更新:2010/04/06

最新AMD-ATI Radeon情報

概要

グラフィックカードRadeonシリーズの最新情報をまとめています。

ATI Stream(AMDのCUDA)は業界標準のOpenCLに対応しています。ATI Stream対応モデル(HD4000以降)では動画変換がGPU機能により高速に行えるAvivo Video Converterが無償提供されています(ただし、市販ソフトと比べて画質が悪いです)。ドライバのダウンロードページでダウンロードした後、Catalystの基本モードから起動して使うことができます。
Radeonの最新ドライバの入手はこちらから

性能ランク表

性能 Radeon
DX10.1対応
Radeon
DX11対応
Mobility Radeon (GeForce) 価格帯
高い   HD5970     7〜5万円
      GTX295
  HD4870X2 HD5870   GTX480 6〜4万円
    HD5850   GTX470 4〜3万円
    HD5830   GTX285
GTX275
3.5〜2.5万円
  HD4890 HD5770 M-HD5870 GTX260 2.3〜1.5万円
  HD4870
  HD4850
HD5750   GTS250 2〜1万円
  HD4770       1.6〜0.8万円
    HD5670   9800GT
9600GT
GT240
  HD4670   M-HD5650   9000〜6000円
    HD5570    
    HD5550   GT220
  HD4650      
HD4550 HD5450     7000〜3000円
低い HD4350      

オレンジ色が現在人気のモデルです。

GeForceに最適化されているゲームでは、性能が下のGeForceに劣る場合があります。また、処理速度とは別に高画質機能が無効になり画質が悪くなるなど制限が生じる場合があります。

Mobility RadeonはノートPCに搭載されるビデオカードであり、単体販売はありません。

Radeon HD5000はDirect X11対応、HD4000はX10.1対応、GeForceはX10対応とX10.1対応が混在しています。Direct X9も高性能に動作可能ですがX8以前では性能が発揮されません。

Radeonの世代別ビデオカード

Radeon HD5000

HD5800ではGPUをデュアルコアにすることで、HD4800の2倍の性能に大幅アップ。
HD5700ではシングルコアにして消費電力を低減。

Direct X11対応。Direct X9/X10.1の性能が向上しています。Windows7のDirect X10.1にも最適。
物理演算のDirectCompute 5.0/OpenCL対応(MicrosoftのCUDA)。
一部のゲームなどで使われているNVIDIA PhysX(AGEIAを買収)のCUDAには対応しないので注意。

ATI EyefinityはWindows 7とVistaで3画面出力に対応していますが、クロックジェネレータが2基しかないため、3台目にはクロックジェネレータが不要なDisplayPort(DP)を使う必要があります。
○ DVI + DVI + DP
○ DVI + HDMI + DP
× DVI + DV I + HDMI

Radeon HD5970

★★★☆☆ 高解像度での高画質設定でゲームを存分に楽しみたい人に

ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。

単精度浮動小数点演算の性能は4.64TFLOPs。最大消費電力は294Wで補助電源としてPCI-E6ピンと8ピンの接続が必要。アイドル時の消費電力は42W。

Radeon HD5850の2枚接続(CrossFire)と同等の性能です。GeForce GTX295よりも高性能で低い消費電力を実現しています。全長がHD5850よりも長い約310mmあるため取り付けスペースに注意が必要です。

Radeon HD5870

★★★★★ Windows7で高画質ゲームを存分に楽しみたい人に

ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。

単精度浮動小数点演算の性能は2.72TFLOPs。最大消費電力は188Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。アイドル時の消費電力はHD4850よりも少ない27Wでとても効率が高くなっています。

Radeon HD4870X2やGeForce GTX285よりも高い性能で消費電力が低くなっています。

リファレンスモデルでは長さが約266.7mmとかなり長い(GPUクーラーのケースも含めると280mm以上)ので取り付けできるか注意が必要。HDDベイなどに干渉してしてしまう恐れが高い。カバーが大きいためSATAコネクタなどマザーボード上の配置にも注意。補助電源コネクタは前方からではなく横から差し込める向きになっています。

DisplayPortを6基装備したモデル(同時6画面対応)も発売が予定されています。こちらは最大消費電力が大きくなり、補助電源は8ピン+6ピンの接続が必要。

Radeon HD5850

★★★★☆ コストパフォーマンスが高い逸品

ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。

単精度浮動小数点演算の性能は2.09TFLOPs。最大消費電力は151Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。HD4850よりも最大消費電力が大幅に高いことに注意。アイドル時の消費電力は27W。

Radeon HD4890・HD4870やGeForce GTX285よりも高い性能で消費電力が低くなっています。

3万円前後で発売される見込みのため、コストパフォーマンスはとても高い。こちらでも長さがHD4890よりも長い約241mmのため、取り付けには注意が必要。補助電源コネクタが横ではなく通常の前面から接続するタイプなのでその分のスペースも必要です。

リファレンスではHD5870から背面ヒートシンクが省略、前方穴の片方が電源コネクタで塞がれているなどで、HD5870よりも冷却しにくくファンの音が大きくなるようです。消費電力は低いが騒音が増えるのは残念なところ。オリジナルファン搭載モデルに期待。

Radeon HD5830

★★☆☆☆ 消費電力よりも安さ重視

HD5850よりもSP数などを減らしてクロックを高くしたモデル。
HD5770よりも高性能でHD5850よりも安く欲しい!HD5850とHD5770の大きな価格差を埋めるモデル。

クロックが高いと言ってもコアクロックはHD5870の850MHzよりも低い800MHzで、メモリクロックはHD5850と同じ4,000MHzで256bit。

単精度浮動小数点演算の性能は1.79TFLOPs。最大消費電力は175Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。HD4850よりも最大消費電力が大幅に高いことに注意。アイドル時の消費電力は25W。

Radeon HD5770

★★★★★ 大きさと価格で選ぶなら

Radeon HD5870のシングルコアモデルで性能が半分になっています。単精度浮動小数点演算の性能は1.36TeraFLOPs。最大消費電力は108Wでアイドル時の消費電力は18W。補助電源としてPCI-E6ピンが1つ必要。

HD4870と同等の性能で置き換わるモデルです。価格が2万円以下と買いやすいですが、HD5850との性能差を考えると予算と大きさが許容できるならばHD5850がおすすめ。消費電力を少なくしたいのならばHD5750がおすすめ。

性能の悪いリファレンスクーラーからオリジナルクーラー搭載に変わり、価格も下がってきた今はHD5750よりおすすめ。最大消費電力は高いが性能も高いのであまり気にする必要は無い。

Radeon HD5750

★★★★☆ 高解像度対応で省電力

Radeon HD5850のシングルコアモデルで性能が半分になっているだけではなく、コアクロックも低下。単精度浮動小数点演算の性能は1.008TeraFLOPs。最大消費電力は86Wでアイドル時の消費電力は16W。補助電源としてPCI-E6ピンが1つ必要。

HD4850と同等の性能で価格も近い。 VRAMがGDDR5の1GBと512MBモデルがあります。消費電力の低さと価格の安さで使いやすいモデルです。ワイドモニターのドット・バイ・ドット表示もそれなりに楽しめて、ゲーム以外でも長い時間使うPCではアイドル時(Web閲覧などGPUをほとんど使わない動作)の低消費電力が大きな魅力。

HD5770でも静音高冷却の独自クーラー搭載が増えたので悩みどころ。悩んだ場合は性能に余裕のあるHD5770を選ぶ方が満足できる。ビデオカードのアイドル2Wの差はCPUなどシステム全体としては誤差程度の違いでしかない。

PowerColorから補助電源接続が不要のHD5750が発売。性能を変えずに電力効率を高めて最大75W以下を実現。製品名は「AX5750 1GBD5-NS3DH」。

Radeon HD5670

★★★★★ 補助電源不要のミドルレンジ

補助電源接続が不要なミドルレンジ。単精度浮動小数点演算の性能は620GFLOPs。最大消費電力は64Wでアイドル時の消費電力は14W。GeForce 9600GTよりも高い性能を発揮する場面が多い。

HD5750との性能差は大きいので、補助電源不要に拘らなければHD5750がおすすめ。ゲーム重視にはHD5570よりもHD5670。

Radeon HD5570

★★★☆☆ バランスの良いローエンド

アイドル時の省電力重視に。単精度浮動小数点演算の性能は520GFLOPs。最大消費電力は42.7Wでアイドル時の消費電力は9.69W。

基本設計はHD5670と同じでクロックやメモリ帯域が低くなっています。シェーダーが活用される場合はHD4670以上、一般的なゲーム性能はHD4670以下となります。GeForce GT220よりは高性能です。低解像度のゲーム向き。

Radeon HD5550

☆☆☆☆☆ HD5570よりほんの少し低い性能

アイドル時の省電力重視に。単精度浮動小数点演算の性能は不明。最大消費電力は40Wでアイドル時の消費電力は不明。

ラインアップの隙間を埋めるためのモデル。価格がHD5570と同等で消費電力の差もほとんどなく、こちらを選ぶメリットは特にありません。

Radeon HD5450

★★☆☆☆ 静音ファンレス

補助電源接続が不要なミドルレンジ。単精度浮動小数点演算の性能は不明。消費電力の参考値は19.1Wでアイドル時の消費電力は6.5W。

性能も消費電力もHD4550とほぼ同性能。性能が低いためDX11は使い物にならず、HD4550を選んでも変わらない。最大のメリットはEyefinityに対応しているので、最大3つのディスプレイ出力が可能。ゲーム性能は必要ないが多画面表示したい場合に最適。※3台目のモニターにはDisplayPortでの接続が必要です。

過去のRadeonシリーズ

用語

PCI-Express 2.0
転送速度が1.1の2倍に広がった帯域です。PCI-Express2.0対応のビデオカードをPCI-Express 1.1のソケットに接続しても問題はありません。CrossFireやX2仕様のビデオカードでは1.1では帯域不足が性能に表れることがありますが、それ以外では問題になりません。
GPU
ビデオカードのCPUのようなもの。映像処理を行うコア。
VRAM (ビデオメモリ)
ビデオカードのメモリ。映像を組み立てる場所。16MBあればQXGA(2560x1600)サイズでもフルカラーの表示が可能。3Dゲームでは出力される映像の組み立て以外にも使われるので、WUXGA(1920x1200)サイズでは512MB以上(高画質ゲームでは1GB以上)を推奨。メインメモリと同じで容量が余っていても速度は向上しないが、足りなくなると遅くなります。
GDDR5/GDDR3/DDR3/DDR2
VRAMの種類。GDDR5はGDDR3の最大5倍の性能が可能。帯域幅が狭くてもGDDR3よりも高速。GPUとセットで搭載されるので単体での性能は気にする必要なし。GPUの性能が低く高性能なVRAMを搭載しても無意味。ビデオカードの一部なので、メインメモリがDDR2でも関係ありません。
Direct X
Direct Xを使うことでグラフィック処理を行います。X9→X10ではより効率よく動作させるために設計が大幅に変わりました。X10.1やX11では効率の良い処理と高画質を実現するために機能が追加されています。
GPGPU
 CPUの補助としてGPUで映像以外の処理を行う機能です。CUDAやATI Streamがこの機能です。
GPUクーラー
GPUやVRAMを冷却するためのもの。1スロット仕様では厚みが制限されるためファンの回転数を上げる必要があり音がうるさい。発熱が少なければファンなしも可能ですが、空気の流れがないと熱が蓄積されるので注意が必要。
リファレンス
 Reference。GPUメーカーが作るのと同じ仕様でカードメーカーが生産。リファレンスでは設計がどのメーカーでも同じになるので、サポート体制(保証制度など)でメーカーを選びます。日本では一般的に海外メーカーの代理店でのサポートになります。初めはどのメーカーもリファレンスモデルで、そこから独自設計のものが作られて発売されるようになります。
Windows Aero
Windows Vista以降では、CPUの代わりにビデオカードがウインドーの描画などを担当します。CPUが他の処理に専念できるため、たくさんのウインドーを表示していても快適。Windows7ではDirect X10の機能を生かして、Vistaよりも効率が向上。
CrossFire
2つのGPUを連携させて性能を高めます。2つのGPUが分かれているため、処理によっては単体で処理するよりも性能が低くなる場合があります。1枚のビデオカードで内部CrossFireになっているものがX2です。HD4870X2はHD4870を2枚接続しているのと性能が同等です。
PCI-E補助電源
マザーボードからPCI-Expressに供給されている電力で足りない場合、電源からのケーブルを直接接続する必要があります。PCI-Express x16 1.1では75Wまでなので、190Wのビデオカードでは残り115Wを電源から直接供給する必要があります。8ピンが6+2ピン構成の場合、6ピンとしても使用することができます(2ピンが余る)。CPU補助電源の8ピンとは異なるので注意。これらは12Vで供給されるので電源の12V出力が重要です。現在は出力に合わせたPCI-E補助電源コネクタが搭載されているので、電源選びの目安になります(出力が大きければ6ピン2本+8ピン2本を搭載、小さければ6ピン1つのみを搭載)。電源に余裕があれば4ピンペリフェラルコネクタ(DVDドライブなどに使う電源コネクタ)からPCI-6ピンへの変換ケーブルも使用できます。
UVD/UVD2
ATIの動画再生支援機能。CPUの負担を少なくして高画質で再生します。この機能を使うには動画再生ソフトでハードウェア支援機能を有効にする必要があります。
LorProfile(ロープロファイル)
ブラケットを含めて幅が短い構造です。省スペースPCに接続するにはこのタイプが必要です。ロープロファイル専用では、通常のPCケース(ミドルタワーなど)用のブラケットが付属しません。ロープロファイル対応であればどちらでも使うことができます。

悩んで自分で決めることができない場合

性能はバランスが大切

古いPCの場合、グラフィックボードを交換しても映像処理以外の性能不足で快適にならない場合があります。

場合によっては、PC本体を交換するのが結果的に安く快適になることがあります。

ノートPCではグラフィックボードの交換はできませんのでご注意ください。

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