SAKURA-PC

桜PCのWindows Vista講座

~ Windows Vistaの概要から操作・活用まで優しく案内 ~
PC情報WindowsWindows Vista
更新:2008/04/25

Windows Vista SP1

概要

SP1はServicePacke1(サービスパック1)を意味します。

Windowsは複雑なOSの為、発売後に多くの不具合が発生することがありサービスパックで 不具合の多くを解消するアップデート が行われます。

Windows XPではWindows Vistaの登場まで待つことが出来ない緊急のセキュリティーの課題があったため、SP2にて大きなセキュリティー機能を追加して、それまでのXPとは大きく異なることで新たな問題も発生してしまいましたが、Windows Vista SP1ではそういった仕様の変更は無く、不具合が減ったこと以外はそれまでのWindows Vistaと変わりません。

不具合が修正されたことで不具合が発生してしまうアプリケーション(プログラム・ソフトウェア)が極一部にあるようです。動作がおかしくなったと感じたら、そのアプリケーションのメーカー(開発者や代理店など)のサイトでアップデートや不具合の告知がないかお調べください。

詳しくは MicrosoftのWindows Vista SP1

2008年5月に自動インストールへ

現在はWindowsのダウンロードセンターからダウンロードしてインストールが行えますが、 5月9日よりWindowsのアップデートセンターより自動インストールが開始 されます。(自動的にインストールをしない設定になっている場合は確認後インストールする必要があります)

SP1 インストール前にして欲しいこと

SP1は数多くのシステムファイルを更新する大規模なアップデートです。それ故、ファイルシステムに異常が生じている状態で更新を行うと、ファイルが正しく更新できずに不具合が増えることや、Windowsが起動できなくなってしまう場合があります。

このような状態を避けるために、最低限、 チェックディスク を実行してください。チェックディスクではファイルシステムを検査して修復することができます。

チェックディスクの使い方についてはこちらをご確認ください。

システムエラーやアプリケーションエラーには

アップデートに失敗したときのために、Cドライブ(Windows Vistaのシステムドライブ)のバックアップも行いましょう。

ドライブのバックアップ を行うことで、バックアップの後の変更はすべて無かったことにでき、元の状態に戻すことができます。この場合のバックアップは、ファイルのバックアップではなく パーティーション (C:やD:といったドライブ単位)のバックアップが必要です。バックアップは 不具合が起きる前に実行 して、不具合が起きたときに 不具合が起きる前の状態に戻す ことができます。

バックアップソフト Acronis TrueImage 11 Homeの使い方

Windows Vista SP1のインストールの実行時には、 インターネットセキュリティーは一時的に無効に してください。システムの変更が検知されて一部のファイルが遮断されるなどが起きると、Windowsが正常に起動できなくなる恐れがあります。

インターネットセキュリティーは必ず導入するべき

インターネットセキュリティーはWindows Vistaに標準では備わっていません。インターネットセキュリティは家のドアや鍵に相当します。すべての家で同じドアや鍵が使われていたら泥棒に入られやすくなるのと同じで、セキュリティー上好ましくありません。そこで、インターネットセキュリティーソフトは選んで導入する必要があります。

おすすめは、ノートン360/ノートン・インターネットセキュリティー、ウイルスバスター、カスペルスキーです。どれも高いセキュリティーと安全性を実現していますが、それぞれ一長一短があります。

インターネットセキュリティーとアンチウイルスソフトの違いは、インターネットセキュリティーではダウンロードしたファイル以外に不振な通信などからも保護されます。アンチウイルスでは感染しているファイルを見つけて駆除します。インターネットセキュリティーにはアンチウイルスの機能も含まれています。

Vistaは使いにくくない

Vistaが使いにくいと感じる大きな要因となっているのが UAC (ユーザーアカウント制御)です。

UACの働き は、システムの影響のある操作を間違って実行させない、インターネットでウイルスやスパイウェアが見つからないようにダウンロードされて実行されようとしてもそれをユーザー(パソコンを使っている人)に通知する機能があります。

初めてのパソコンには安心の機能 なのですが、Windows XPで慣れている人にとっては「それぐらい分かっている!早く実行してくれ!」や「インターネットセキュリティーも導入して、怪しいファイルも実行しないように気をつけている」という人にとっては、警告が頻繁に発生して煩わしく感じてしまいます。

そのような場合はUACを無効にしてしまいましょう。UACを無効にしていてもWindows VistaはWindows XPよりも高いセキュリティーが確保されています。

SP1前は一部にUACを無効にすると起動できないアプリケーションがありましたが、SP1によりUAC周りの不具合も解消されています。

ユーザーアカウント制御(UAC)の設定はこちら

Windows Vistaは様々なカスタマイズを行うことで、Windows XPよりも使いやすくすることができます。

Windows Vistaのカスタマイズについてはこちら