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更新:2014/10/04

GeForce 700シリーズの選び方

概要

グラフィックカードGeForceのGTx700シリーズをまとめています。

最新nVidia GeForce情報
GTx600など最新のGeForceの詳細はこちら

GeForce GTX700世代の特徴

GeForce GTX600の性能向上版です。
状況に応じて自動でGPUクロックが上昇するGPU Boostが2.0となり、動作効率が更に高くなりました。
小さな改良であるため、同クラスのGTX600よりも純粋に性能と消費電力が上昇しています。

GeForce GTx700 モデル毎の特徴

ゲーム外の倍精度処理にも対応した簡易Tesla

GeForce GTX TITAN Z

30万円超の最上位モデル

GeForce GTX TITAN Z
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック  
2880 x2 240 x2 705MHz / 876MHz  
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
6GB x2 384 bit x2 GDDR5 7010 MHz相当 336.5GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.2 375W PCI-E 3.0 8ピン+8ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GTX TITANの2GPUモデルです。
Radeon R9-295X2に3Dゲーム性能は劣りますが、TITAN系共通でTeslaのような倍精度浮動小数点演算が可能となっています。ゲーム用途だけでなく特別な演算処理に活用できるグラフィックボードとなっています。

GeForce GTX TITAN BLACK

シングルGPU最高の性能、ただしすごく高価

GeForce TITAN
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック  
2880 240 889MHz / 980MHz  
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
6GB 384 bit GDDR5 7000 MHz相当 336.0GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.2 250W PCI-E 3.0 8ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce TITANのフルスペックモデル。Teslaのような演算処理が可能なだけではなく、GTX 780Tiよりも動作性能が高くなっているため、3Dゲーム目的でもシングルGPUでは最高性能となっています。

GeForce GTX TITAN

旧シングルGPU最高の性能

GeForce TITAN
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
2688 224 837MHz / 876MHz 1536 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
6GB 384 bit GDDR5 6008 MHz相当 288.38GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 250W PCI-E 3.0 8ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

メモリ帯域がGTX680の256bitから384bitに拡大したことで、ビデオメモリの負荷が高いゲームでも、性能が低下しにくくなりました。搭載されるコア数も多いためGTX680よりも高い負荷に強い設計になっています。デュアルGPU搭載のGTX590よりも性能が高くなりました。GTX680よりも大幅に消費電力が高くなりましたがRadeon HD7970よりも低く抑えられています。

しかし、SLIに対応しているゲームの場合はGTX690が価格が安く性能も高いです。SLIに対応していないオンラインゲームで他人よりもスルスル動きたい!という場合に価値がありますが、多くはGTX680で満足できてしまいます。

GeForce TITANでは、TeslaをGeFortceに流用して機能を殺していないため、倍精度のDouble Precisionを有効にして簡易Teslaとして使うことができます。特別な方法が必要なのではなく、通常のNVIDIAコントロールパネルで切り替えることができるという良心的な作りになっています。ただし、倍精度を有効にするとゲーム性能が低下してしまいます。また、ハードウェアのECCエラー訂正は省かれているため、高い信頼性が要求される用途には使用できません。

マニア向けというわけではなく実用的で、高度なGPGPU処理と高性能なゲーム性能を両立できる、個人用途には素晴らしい製品になりました。NVIDIAが遂に本気を出したといった感じです。しばらく手抜きが多かったので一部の人には感動ものの一品となりました。

Direct X11 高画質ゲーム向き

GeForce GTX780Ti

3Dゲーム用としてシングルGPU最高の性能

GeForce GTX780Ti
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック  
2880 240 875 MHz / 923 MHz  
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
3GB 384bit GDDR5 7,000MHz相当 336.0GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 250W PCI-E 3.0 8ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon R9-290XやGeForce TITANよりも高性能。1GPUでは現時点では最速モデル。 TITANとの違いは、TITANは業務用のTesla風ですがGTX780Tiは純粋にゲーム用に最適化されています。

Direct X11のとても重いゲーム Crysis3でもFull-HDの高画質でそれなりの動作が可能。ほとんどのゲームが快適にプレイ可能。

TDPがGTX780と同じ250Wですが、実消費電力は負荷時に30~40Wほど高くなります。コアクロックを無理に高めてるのと違って、性能が高くなった分、消費電力が増えています。Radeon R9-290Xよりは性能が高く消費電力は低く抑えられています。

GeForce GTX780

GTX780Tiに手が届かない人に

GeForce GTX680よりも大幅に性能が高く、消費電力と販売価格も高い。GeForce TITANに近いですが10万円を切る価格が特徴。GTX770よりも価格が大きく上がるため、予算で妥協するならばGTX770に、性能を重視するならばGTX780Tiがおすすめです。

TITANではTeslaの簡易版として有効に切り換えることが出来た倍精度のDouble PrecisionはGTX780では使えなくなりました。

シングルGPUで出来るだけ高性能が欲しいが10万円以内の予算に抑えたい人に。

SLIに対応しているゲームではGeForce GTX690の方が性能が高いです。

GeForce GTX780
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
2304 192 863MHz / 900MHz 1536 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
3GB 384 bit GDDR5 6008 MHz相当 288.38 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 250W PCI-E 3.0 8ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GTX770

GTX680の高クロック版

GeForce GTX770
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1536 128 1046MHz / 1085MHz 512 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
4GB / 2GB 256bit GDDR5 7010 MHz相当 224.32 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 230 W PCI-E 3.0 8ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GTX770はGTX780のスペックを下げた物ではなく、GTX680の高クロック版です。設計が異なるGTX780とは性能差がやや大きいです。また、GTX680からクロックを高めた分、消費電力が増大しています。

GTX780とは設計が異なり、クロックの高さでは無く、コア数の増大とメモリ周りの強化による差が大きいです。GTX770は、GTX670/GTX680と同じ256bitのメモリバスですが、メモリクロックが7010MHzに高められているのがポイントです。

Direct X9ゲームではFullHDの最高画質設定で安定して快適にプレイ可能な性能があります。ただし、オンラインゲームでは描画処理以外のボトルネックの影響が大きく、このクラス以上のビデオカードでも他の原因で重くなる場合があります。また、CPUの性能が足りない場合も高性能ビデオカードの性能を十分に発揮できません。

GeForce GTX770では描画負荷の高いDirect X11ゲームも設定次第で快適なプレイが可能です。

Direct X9 オンラインゲーム向き

GeForce GTX760

性能バランスと価格で選ぶなら

GeForce GTX760
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1152 96 980 MHz / 1033 MHz 512 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
4GB / 2GB 256 bit GDDR5 6008 MHz相当 192.26 GB/s
DirectX バージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 170 W PCI-E 3.0 6ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GTX760はGTX660Ti以上GTX670以下の性能です。
ビデオメモリの帯域が256bitになり、GTX670の下位版という位置づけになります。
GTX670よりもコア数が少なく、クロックを上げているため、実消費電力はGTX670よりも高くなっており、効率が良いとは言えません。
その反面、価格はGTX660Tiに近く、性能に対するコストパフォーマンスはお得になっています。

価格がGTX750Tiよりも1万円以上高くなりますが、多くのDirectX 9ゲームがFullHDの解像度で快適に動作できる性能があります。高画質なDirect X11ゲームはこのクラスでも厳しいです。

2万円以下でそれなりに快適クラス

GeForce GTX750Ti

ビデオカードに2万円は出せないという人に

GeForce GTX750Ti
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
640 40 1020MHz / 1085MHz 2048KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 128bit GDDR5 5400MHz相当 86.4GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.2 60W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce 650Ti Boostと同程度の性能。性能よりも消費電力が大幅に少なくなったことが魅力です。Direct X9ゲームが常に最高画質設定で快適にとはいかないまでも、新生FF14がFull-HDの最高画質設定でもそれなりに動作可能。画質設定を調整すれば映像処理が重くなる場面でも快適にプレイ可能な性能です。

DirectX9ゲームではGTX650Ti Boostよりもやや低い性能で、Direct X11ゲームではやや高い性能です。しかし、Direct X11ゲームでは表示解像度を低くしないと性能不足です。

GeForce GTX750

GTX650Tiよりも低価格で高性能

GeForce GTX750
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
512 32 1020MHz / 1085MHz 2048KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB / 1GB 128bit GDDR5 5000MHz相当 80.0GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.2 55W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce 650Tiよりも高性能で消費電力は同程度少ない

GTX750Tiよりも性能が劣るものの大きな差では無いため、新生FF14がFull-HDの最高画質設定でもそれなりに動作可能。画質設定を調整すれば映像処理が重くなる場面でも快適にプレイ可能な性能です。

価格優先では少しでも安くそれなりの性能でGTX750も十分ありなのですが、余裕のある性能では無いため少しの性能差でも重くなる場面が増える、画質設定をもっと下げる必要が出てくるなどがあり、2万円以下で選ぶならGTX750Tiの方がおすすめ度が高くなります。GTX760との性能差は大きいため、十分な高性能ではないのならばと割り切るならGTX750TiよりGTX750で構わないと言えます。少しの価格差と性能差をどう捉えるかです。

高画質ではない Direct X9 ゲーム向き

GeForce GT740

本格3Dゲーム入門に

GeForce GT740 GDDR5
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック  
384 32 993MHz  
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
1GB 128bit GDDR5 5000MHz相当 80.0GB/s
API TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
Direct X 12 (Feature level 11)
/ OpenGL 4.4
64W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GT740
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック  
384 32 993MHz  
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 128bit DDR3 1800MHz相当 28.8GB/s
API TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
Direct X 12 (Feature level 11)
/ OpenGL 4.4
64W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

FullHD(1920x1080)でプレイするならGDDR5版を。DDR3版は高解像度での性能の落ち込みが大きくなります。

Direct X9のオンラインゲームの多くが画質設定を調整することで快適に動作できます。

GeForce GT740 GDDR5の性能
GeForce GT740 GDDR3 / GT640 DDR3 /Radeon R7-240との性能比較。ゲームソフトのベンチマーク結果で動作の目安に。

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関連情報

最新nVIDIA GeForceの選び方
現行ラインアップから価格と性能により、おすすめモデルをピックアップして選びやすくしています。

History

2014/10/04
説明文を更新。GTX750の消費電力のご指摘ありがとうございます。目安の★マークは現行モデルとして新旧が混在している「最新ビデオカードの選び方」からのコピーであり、単独シリーズの紹介では紛らわしいため削除しました。
2014/07/26
GeForce GTX TITAN Z /TITAN BLACK / GT750Ti / 750 /740 の情報を追加
2013/12/10
新規

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