目次:PC情報ソフトウェア
更新:2010/05/24

PCメンテナンス ソフト紹介

概要

パソコンはハードウェアとデータ(OSやプログラム)で成り立っています。

ここではデータ上のメンテナンスで、PCを長く快適に使うための支援ソフトを紹介します。

メンテナンスの種類

レジストリ

レジストリはWindowsとアプリケーションのシステム情報が記録されています。メンテナンスすることでレジストリを小さくしレジストリの読込を早くします。

アプリケーションの追加と削除やアップデートを繰り返していくと、不要な項目や壊れた項目が残ってしまうため、それらを検査して削除や修正が必要になります。

レジストリの項目を削除すると削除された部分が空いて断片化してしまうので最適化も必要です。

一時ファイル

Windowsのシステムキャッシュが壊れているとWindowsの機能やアプリケーションの動作に異常が生じることがあります。

エクスプローラーでキャッシュに使われているフォルダを開き直接削除することもできますが、Windowsとブラウザなど不要な一時ファイルをまとめて削除できるソフトを使うと簡単です。

必要がないのに残っている一時ファイルを削除することでディスク容量の空きも増えます。

デフラグ

HDDはファイルが断片化すると連続読み書き(シーケンシャル)ではなくランダム読み書きの動作になってしまうことで急激に動作が遅くなってしまいます。

デフラグをするとHDDの寿命が縮むというのは誤解で、実際にはデフラグしない方が無駄に負担の大きな動作が増えています。寿命が縮むデフラグは、小さな断片化を無くすためにディスク全体のファイルを移動させるような効率の悪いデフラグの場合です。これは古いデフラグソフトやフリーのデフラグソフトにありがちです。

SSDはデフラグはほとんど効果がなく、書き換え回数の寿命が短いためHDDのデフラグは行いません。SSD用のデフラグでもSSDの内部処理によっては全く効果が得られないことがあります。

ファイルのバックアップ

消えては困るファイルとフォルダは簡単に別のディスクに保存できることが望ましいです。システムとソフトは再インストールすれば元に戻せますが、ユーザーのファイルは消えたり壊れてしまうと元に戻せません。

Windowsの機能変更

Windowsの機能を無効化するなどして動作を速くします。

性能の高いPCでは変更することで反対に効率が低下して遅くなることがあります。例えばWindows Aeroを無効にするとCPUとメモリの使用率が高くなってしまいます。これは見た目を変えるだけではなく、ビデオカードの性能を生かしてCPUとメモリの負担を減らす役割があります。

IDとパスワード管理

PC上で安全にIDとパスワードが管理できると便利です。

IDやパスワードを忘れてインターネット上のサービスにアクセスできなくなったことはありませんか?複雑なパスワードを設定したり、頻繁にパスワードを変更すると管理できなくなっていませんか?

PCソフトで管理すると、複雑なパスワードも記憶する必要がなく、キーボードから入力する必要もなくなり安心です。データはUSBメモリー等にバックアップ保存しておけば紛失の心配も少ないです。もちろん、データは厳重に暗号化されるので情報が盗まれる心配もありません。

スタートアップとサービス起動の管理

スタートアップはWindowsの起動直後に実行されるアプリケーションの機能やアプリケーションの実行そのものです。不要であれば無効にすることで起動が速くなります。問題がなければその項目を削除しても構いません。

サービスはアプリケーションを実行するために必要な機能の一部です。特定の時間や操作があったときに実行されるアプリケーションの多くが登録されています。

スタートアップは単純なショートカットと変わらず、無効にしてもそのアプリケーション自体は関係なく起動させることができますが、サービスは停止状態ではアプリケーションが起動できないことや動作中に不具合が生じることが多くあります。

メンテナンスに役立つソフト

対応しているOSにご注意ください。メンテナンス系のソフトは64bitOSで32bit版は動作しないことが多いです。

SuperWin Utilities『メンテナンスの達人』

初心者でも分かりやすい説明があり安心の総合メンテナンスソフト。

Windows 7(32bit/64bit)、Windows Vista(32bit/64bit)、Windows XP(32bit)に対応。

インターコム - SuperWin Utilities

CCleaner

Windowsの不要なログファイルも削除できるフリーソフト。日本語表示対応です。

Windows 7, Vista, XP, 2000 and 98に対応。64bit対応。

Pirifoem - CCleaner

TweakNow RegCleaner

レジストリ専門の高機能なフリーソフト。英語表示のみ。

Windows 7/Vista/XPに対応。64bit対応。

レジストリは関係を細かく調べて不要なのを通知します。不要な項目をたくさん洗い出すことができますが、削除できないもの(セキュリティーソフト関係は削除しようとしてもできない場合がある)や削除すると問題が生じる場合があります。レジストリの場所や値から自分で判断できる人にはとても有益です。

TweakNow - RegCleaner

順太郎クン

スタートアップの遅延起動を制御するフリーソフト。

Windows 2000/XP/Vista/7に対応。Vistaと7は64bitに対応。

待ち時間を指定するだけでなく、CPUの使用率やドライブの使用率も指定することができます。例えば、起動時はHDDへのアクセスが集中しておりガリガリと動作が激しい状態で、この状態で起動しようとしても起動に失敗してしまうことがあります。そこで、CPU使用率が50%以下、Cドライブの使用率が20%以下になってから起動する設定にするとスムースに起動させることができます。

登録したプログラムの設定変更はよくある右クリックではできないため、メニューのファイル編集で行います。

ハムズソフト

Diskeeper 2010

高効率なデフラグ専門ソフト。

Professional/ProPremierはWindows 7(32bit/64bit)、Windows Vista(32bit/64bit)、Windows XP(32bit/MC)に対応。HomeはWindows 7のProfessional/EnterpriseとVistaのBusinessエディションには非対応。

2010ではデフラグ可能なドライブ容量の制限がなくなりました。

IntelliWrite機能により、Windowsがファイルをディスクに書き込んでからDiskeeperが別の場所に移動するのではなく、断片化しないで書き込める場所に書き込まれるようになりました。ファイルが保存された時点で最適な配置になるため書込による断片化が発生しないためパフォーマンスが低下しません。

ファイルの削除や編集されたファイルの別の場所への保存が進むと空き容量が断片化しますが、Diskeeperはキッチリ並べるのではなく、パフォーマンスの低下を起こさないための効率の良いデフラグです。

多くのデフラグソフトによくあるキッチリ並べる動作ですと、途中のファイルが1つ変化しただけでまた並べ直す必要が生じてしまうので無駄なデフラグが増えてしまいます。デフラグでどんなに綺麗に並べても、遠く離れたファイルが同時に必要になった場合はアクセス速度が低下してしまうためあまり意味がありません。

Diskeepr2010はHDDの無駄な動きを減らすためのデフラグです。断片化を放置すると動作が遅くなるだけでなく、連続した動作が少なくなり、バラバラな動作が増えるため負担が大きくなり、空き容量が細かく断片化してしまうとファイルの書き込みに異常が生じてファイルシステムが壊れやすくなることがあります。

Professional以上ではよく使うファイルの最適化追加され、Propremier以上では大容量ドライブのデフラグ高速化機能が追加されています。

相栄電器 - Diskeeper

RoboForm ロボフォーム

IDとパスワードや個人情報を管理するためのソフトです。

マスターパスワード1つで複雑なパスワードもらくらく扱うことができます。各パスワードの変更も簡単に行え、複雑なパスワードを自動生成して登録することもできます。

利用者に合わせてセキュリティーの強さと管理の楽さを調整して使うことができます。ブラウザの自動入力機能よりも遙かに安全で同じくらい使いやすいソフトです。同じサイトでIDとパスワードが異なる複数のアカウントを所持している場合、アカウントを選んでログインすることもできます。

ロボフォームを安全に扱うために、マスターのパスワードは誰にも分からないものを登録してください。第三者が触れるPCではロボフォームの自動ログオフ機能(スクリーンセーバーが起動したとき/スタンバイや休止状態になったとき/ユーザー変更時のログオフ/指定時間後)を活用してください。ログオフされると、ロボフォームを使用するときにマスターパスワードの入力が必要です。

管理している情報は暗号化した状態で別の場所にバックアップすることが可能です。IDとパスワードのリストを印刷する機能もあります。

対応しているブラウザはIEの他、FirefoxとChromeでも自動入力などが使用できます。

USB版ロボフォーム2Goでは、USBメモリーにインストールすることでどのPCでも安全に活用することができます。(ライセンスはPC版はPC1台、USB版はUSB1台です)

意外と安全な自動入力。ソフトによるIDやパスワードを自動で入力してログインするのは危険に感じるかもしれませんが、キーボードから入力する場合はキーロガーと呼ばれるキー入力から文字列を盗み出すスパイウェアが存在しています。自動入力ではキーボードの入力がないため情報を盗み出すことができません。また、記録されているファイルが盗まれても暗号化されているため情報が読み取れません。暗号化方式はDES/3DES/AES/Browfish/RC6から選択可能。

犯罪の手口は、一般個人の情報は楽に盗めるとこから盗まれます。盗みにくいところを狙う意味はないのです。安全性を高めながらログイン情報やカード情報を楽に管理する。一度使うと手放せなくなるソフトです。

パスワード管理、デジタルウォレット、パスワード生成 | ロボフォーム

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