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更新:2011/11/05

GeForce GTX560Ti MSI Hawkの性能

概要

購入したビデオカード(グラフィックボード)の計測した性能や感想をお伝えします。

GeForce GTX560Tiは現在(2011年10月)2万円前後で販売されています。

Ti なしモデルの方が基本性能が低いですが、GTX560は設定クロックに幅があり高クロックのGTX560は標準クロックのGTX560Tiよりも性能が高い場合があります。同じ性能の場合、GTX560Tiの方が低消費電力になります。

  GeForce GTX560Ti N560GTX-Ti Hawk
CUDAプロセッサーコア数 384個 384個
コアクロック 822 MHz 950 MHz
プロセッサクロック 1645 MHz 1900 MHz
ビデオメモリの種類 GDDR5 GDDR5
ビデオメモリクロック 4008 MHz 4200 MHz
ビデオメモリ バス幅 256bit 256bit
最大消費電力 170W 180w

対象製品

MSI N560GTX-Ti Hawk:新品 メーカー詳細
購入店:ツクモ 購入価格:23,970円(2011年10月)

MSI N560GTX-Ti Hawk GPU-Z
GPU-Z Download

特徴

N560GTX-Ti Hawkのパッケージ
N560GTX-Ti Hawkの同梱物
N560GTX-Ti Hawkの表
N560GTX-Ti Hawkの裏
N560GTX-Ti Hawkの出力端子
N560GTX-Ti HawkのPCI-Eコネクタ部
N560GTX-Ti Hawkのヒートスプレッド

出力コネクタはDVI-I 2基、Mini HDMIの3系統。2画面出力対応です。
DVI-I→DSub15ピン と MiniHDMI→HDMI の変換アダプタ付属。

PCI-E 補助電源コネクタは6pin+6Pinの接続が必要です。

9cmファンを2基搭載しており、低負荷時はとても静音。高負荷では激しいザーという騒音です。

PC構成

GTX560Ti MSI HawkのWindows エクスペリエンスインデックス

ベンチマーク 性能測定

fpsは60を超えると違いが分からなくなります。30以上でストレスの少ない操作と表示(ゲーム)し、20FPS以下では表示のもたつきが気になる性能となります。アクション性の高いFPSゲームでは最低フレームレートが40fps以上で、MMO等では平均30fps以上が快適に楽しめる目安となります。

nVidia 3D Visonでは左右別々の映像を必要とするため2倍の性能が必要です。

性能ベンチマークも以前とは異なる解像度等に変更しています。主流のフルHD(1920x1080)を基本として、画質よりも快適に動作することを優先した低解像度に1024x768を測定しています。

GeForce GTX560TiはGTX460よりも性能が高い位置にあり、GTX570よりも性能が大分低くなります。

GTX560はGTX560Tiの一部のコアを無効にしてクロックを高めたモデルです。GTX560Tiの標準クロックよりGTX560の高いクロックモデルの方が性能が高いことがあります。性能が同じ場合、クロックが低い方が低消費電力で低発熱となります。

MSI N560GTX-Ti HawkはGTX560Tiのクロックを標準よりも大幅に高く設定されています。改良された独自クーラーを搭載しているため、低負荷時の騒音はとても小さいですが、高負荷では高いクロック数に比例して発熱が高くなるため、騒音がとても激しくなります。そのため、負荷の高いゲーム向きです。負荷の低いゲームでもフレームレートが上限無く高まる場合はGPUの動作は大きくなり高発熱・高騒音となります。

ドライババージョン:GeForce 280.26

Windows 基本性能

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GeForce GTX460 (1GB GDDR5)
PCMARK 7
Entertainment
Score 3736

Video playback and transcoding / Video playback 23.17 fps
Video playback and transcoding / Video trancoding - downscaling 3376.08 kB/s

System storage - gaming 15.97 MB/s
System storage - adding music 1.40MB/s

Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 1 9.51 pages/s
Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 2 8.85 pages/s

Graphics - DirectX 9 36.98 fps
Graphics - DirectX 10 - texture fill 52.63 fps
Graphics - DirectX 10 - color fill 6.79 fps
Graphics - DirectX 10 - POM 41.58 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU cloth 59.90 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU particles 95.92 fps
Graphics - DirectX 10 - Perlin noise 96.13 fps
Score 3468

Video playback and transcoding / Video playback 23.13 fps
Video playback and transcoding / Video trancoding - downscaling 3010.18 kB/s

System storage - gaming 15.98 MB/s
System storage - adding music 1.40MB/s

Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 1 8.71 pages/s
Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 2 8.82 pages/s

Graphics - DirectX 9 37.05 fps
Graphics - DirectX 10 - texture fill 33.87 fps
Graphics - DirectX 10 - color fill 4.49 fps
Graphics - DirectX 10 - POM 27.23 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU cloth 44.66 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU particles 66.00 fps
Graphics - DirectX 10 - Perlin noise 52.14 fps

PCMARK7はWindows アプリケーションでの基本性能を表しています。グラフィックボード以外の影響も大きいPC全体の性能を表します。ここではグラフィックが大きく影響するエンターテイメントの性能です。

Entertainmentの測定では、ゲーム以外でも使われるグラフィック処理と処理するデータをやりとりするシステムストレージが重視されています。

DirectX10での描画を使わないアプリケーションではGT440でも遅くはない性能です。

CUDA 動画エンコード性能

ベンチマーク
長さ10分 25Mbps 1920x1080
MP4 1.71GB
MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5) CPUのみ
(Q9650 3.0GHz 4Core)
TMPGEnc Video Mastering Works5
フィルター処理 なし - あり
iPhone4 960x540 4000kbps
08:30 295MB - 15:04 295MB 09:12 295MB - 18:39 230MB 16:47 287MB - 37:13 286MB
Media Espresso 6.5
iPhone4 960x640
(自動で10Mbps)
03:50 720MB 03:53 722MB 高画質変換 10:33 728MB
高速変換 08:15 730MB
究極動画変換 6
iPhone4 960x640
通常品質 (自動で1500kbps)
08:15 145MB 09:23 145MB 08:16 118MB

高画質変換のTMPGEnc5ではGPUによる性能差がハッキリと現れています。高速変換のMediaEspressoではGPUによる違いは一定の性能を超えていればほとんどありません。

CPUコア数と同じように、分散処理が適している場合はCUDAコア数の多い上位のグラフィックボードが高速で、分散することが苦手な処理では数の多さよりもGPUクロックの高さの影響が大きくなることが考えられます。

MediaEspressoではGPUのVideoEngineが大きく使われています。TMPGEnc5の場合はフィルター処理を行わない場合はVideoEngineが使われていません。

DirectX グラフィック性能

※画像はベンチマークのグラフィック処理内容を表すサンプルです。測定のグラフィックボードを使用した表示映像ではありません。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
3DMARK 11
Entry 1024x600
E6657
Graphic Score 8335
Physics Score 4594
Combined Score 4406
E5219
Graphic Score 5638
Physics Score 4573
Combined Score 4217
3DMARK 11
Performance 1280x720
P4676
Graphic Score 4921
Physics Score 4343
Combined Score 3716
P3434
Graphic Score 3273
Physics Score 4607
Combined Score 3395
3DMARK 11
Extreme 1920x1080
X1675
Graphic Score 1532
Physics Score 3846
Combined Score 2053
X1139
Graphic Score 1019
Physics Score 4602
Combined Score 1409
3DMARK VANTAGE
Entry 1024x768
E28708
GPU:53314
CPU:12039
E44270
GPU:45748
CPU:40357
3DMARK VANTAGE
Performance 1280x1024
P14746
GPU:17444
CPU:10072
P16273
GPU:13592
CPU:39864
3DMARK VANTAGE
High 1680x1050
H13552
GPU:13860
CPU:12035
H10860
GPU:9631
CPU:39218
3DMARK VANTAGE
Extreme 1920x1200
X10338
GPU:10283
CPU:11516
X7244
GPU:6949
CPU:37598
3DMARK06
1024x768
14972
SM2.0:5181
HDR/SM3.0:7734
CPU:4243
16010
SM2.0:5841
HDR/SM3.0:7968
CPU:4540
3DMARK06
1920x1080
15315
SM2.0:5383
HDR/SM3.0:7669
CPU:4547
15144
SM2.0:5940
HDR/SM3.0:7122
CPU:4293

3DMARK 11 はDirect X11時代のゲームに向いたベンチマークです。
3DMARK VANTAGE はDirect X10時代のゲームに向いたベンチマークです。
3DMARK 06 はDirect X9時代のゲームに向いたベンチマークです。

Direct X9 SM3.0以降の描画処理ではGT440とGTX460の性能差は2倍以上になります。SM2.0ではあまり変わりません。SM2.0は設計が古いシステムのゲームに使われています。

現行のオンラインゲームでもこのタイプのゲームでは性能の高いグラフィックボードに変えても影響はあまりなく、性能が低いと感じたらCPUやメモリ容量も疑ってみましょう。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
Heaven 2.5
1024x768 DX11
Min 38.8 fps
Av 81.3 fps
Score 2047
Min 31.4 fps
Av 56.1 fps
Score 1413
Heaven 2.5
1920x1080 DX11
Min 21.8 fps
Av 44.0 fps
Score 1108
Min 16.0 fps
Av 29.9 fps
Score 754

Heaven2.5 DX11 ベンチマーク

Heaven 2.5はGPUの描画性能に特化したベンチマークです。DX11の測定ではテッセレータの性能に大きく影響されます。

Direct X11の高画質を堪能するには高い性能のグラフィックボードが必要です。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
ゆめりあ 1024x768 Score 108090 Score 98751
ゆめりあ 1600x1200 Score 78425 Score 56206

ゆめりあ ベンチマーク

3Dキャラクターの描画性能をスコアで表します。DirectX9のGPU性能とCPUもそれなりに影響します。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
MHF 大討伐
1024x768
スコア 21087 スコア 14102
MHF 大討伐
1920x1080
スコア 10035 スコア 6491

MHF 大討伐 ベンチマーク

高画質3Dでのムービー性能。PCゲームのモンスター・ハンター・フロンティア・オンラインでの性能とは全く関係がありません。(ゲーム中にこういったムービー場面が出てくるわけでもない)

ゲームベンチマーク

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
FF14
LOW (ウインドウモード)
Score 4585
Loadtime 11586ms
Score 3828
Loadtime 12175ms
FF14
HIGH (ウインドウモード)
Score 4064
Loadtime 11200ms
Score 3162
Loadtime 11415ms

FinalFantasy XIV ベンチマーク

ファイナルファンタジー14のムービー場面での性能を表します。スコアが大きいほど滑らかに映像を堪能できます。 ゲームプレイ時の操作は、ムービーとは異なったGPUの動作が大きく、あまり参考になりません。

CPUとグラフィックボードのバランスが大切です。CPUの性能が高いほどHIGHとLOWのスコアの差が大きくなります。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
The Last Remnant
1024x768
Av 140.27 fps Av 156.74 fps
The Last Remnant
1920x1080
Av 122.23 fps Av 100.15 fps

ラストレムナント ベンチマーク

ラストレムナントのゲーム性能です。Direct X9での高画質3Dゲームの指標にもなります。
GTX460以上では余裕の性能。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
A-Train9
1280x720
高画質 58.9-50.8-60.0-52.0 fps
低画質 167.6-99.0-139.7-160.8 fps
高画質 58.5-49.1-59.9-53.1 fps
低画質 141.2-87.1-117.2-136.8 fps
A-Train9
1920x1080
高画質 58.8-50.0-59.9-54.7 fps
低画質 150.5-91.6-123.8-129.2 fps
高画質 50.8-44.3-48.4-45.8 fps
低画質 124.4-79.7-97.5-106.4 fps

A列車で行こう9 ベンチマーク

A列車で行こう9のゲーム性能です。バージョンは1.60版。シーンごとの平均FPSになります。
GTX560Ti-Hawkでは高解像度の高画質でも快適な性能です。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
LostPlanet2 TestA
1024x768
DX11 Rank A / 83.8 fps
DX9 Rank A / 105.7 fps
DX11 Rank A / 61.4 fps
DX9 Rank A / 83.7 fps
LostPlanet2 TestA
1920x1080
DX11 Rank A / 60.9 fps
DX9 Rank A / 74.9 fps
DX11 Rank B / 40.3 fps
DX9 Rank B / 51.6 fps
LostPlanet2 TestB
1024x768
DX11 Rank B / 52.0 fps
DX9 Rank B / 58.8 fps
DX11 Rank B / 46.1 fps
DX9 Rank B / 50.7 fps
LostPlanet2 TestB
1920x1080
DX11 Rank B / 46.0 fps
DX9 Rank B / 46.9 fps
DX11 Rank B / 32.8 fps
DX9 Rank B / 46.7 fps

LostPlanet2 ベンチマークALostPlanet2 ベンチマークB

DX11モードではテッセレータの働きによりリアリティが増しますが、高い性能が必要です。
GT440では低解像度のDX9モードではないと楽しめない性能です。
TestAでは森の中を移動して敵を捜しながら撃つ場面、TestBでは大型のモンスターが登場する場面での性能です。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
バイオハザード5
1024x768 DX10
ベンチマークB
Rank A
Av 83.2 fps
Rank A
Av 77.8 fps
バイオハザード5
1920x1080 DX10
Rank A
Av 80.2 fps
Rank A
Av 62.5 fps
バイオハザード5
1024x768 DX9
ベンチマークB
Rank A
Av 75.7 fps
Rank A
Av 76.9 fps
バイオハザード5
1920x1080 DX9
Rank A
Av 73.2 fps
Rank B
Av 80.6 fps

バイオハザード5 ベンチマーク DX10

バイオハザード5のベンチマークBでは、たくさんの敵キャラクターが表示された場面で性能です。
DX10での高解像度でも楽しめますが、画質設定を高めると辛くなる可能性があります。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
大航海時代
1280x1024
カスタム・最高画質
Score 832(Land)-467(Sea)-515(Character)
Total 1814
Score 816(Land)-460(Sea)-505(Character)
Total 1781

大航海時代 ベンチマーク Land

古いゲームなので今となっては軽いです。設計が古いゲームでは、解像度が低いと性能差はほとんど無くなります。

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
Dirt3
1024x768
ULTRA Av 88.48 fps/ Min 60.58 fps
MEDIUM Av 102.90 fps / Min 76.56 fps
ULTRA Av 73.12 fps/ Min 60.12 fps
MEDIUM Av 111.06 fps / Min 82.85 fps
Dirt3
1920x1080
ULTRA Av 98.10 fps / Min 75.13 fps
MEDIUM Av 99.83 fps / Min 76.27 fps
ULTRA Av 43.98 fps / Min 37.76 fps
MEDIUM Av 94.24 fps / Min 79.73 fps

Dirt3 ベンチマーク Ultra

レースゲームでの雪道での性能です。実際のゲームに搭載されているベンチマークなので、ゲームそのもの性能が分かります。(ベンチマーク・デモの配布はありません。Windowsでは英語版のみ。)

GTX560Ti-Hawkでは高解像度の最高画質でも快適な性能です。

実ゲーム プレイ

オンラインゲームでは、高画質の 『The Tower of AION』や『TERA』の場合、GT440でも画質設定を調整することでそれなりにプレイ可能。ただし、VRAM(ビデオメモリ)容量は1GB必要です。要塞戦等も楽しむには、CPUの性能とシステムメモリーの容量も必要です。

マニアックゲームのベンチマーク

ベンチマーク MSI N560GTX-Ti Hawk GTX460 (1GB GDDR5)
リアル彼女
1600x1200
ハイクオリティ- クオリティ -ノーマル
S035 - S041 - S052 S036 - S041 - S074
ぱふぱふベンチ
クオリティ [ウインドウモード]
87 ぱふぱふ 61 ぱふぱふ
人工少女
1280x960
024 029
Sexyビーチ 189 セクシー 244 セクシー
レンタル彼女
ベンチマークA [ウインドウモード]
159644 140129
3Dカスタム少女 50人 29 fps 50人 28fps
タイムリープブートベンチ
1280x960 [ウインドウモード]
126 fps 126 fps

リアル彼女 ベンチマーク ハイクオリティ人工少女 ベンチマークタイムリープブートベンチ

マニアックなゲーム(18禁)では効率の悪い処理を多用していることが多く、グラフィックボードよりもCPUの性能のクロック性能(コア数は関係ない)の影響を大きく受けるものが多いです。グラフィックボードも新しい設計のものよりも古いクロック数重視のタイプの方が快適な動作になることがあります。

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