パソコンは全体のバランスが重要です。
性能の低いCPUに高性能なグラフィックボードを組み合わせた場合、CPUの性能不足でグラフィックボード本来の性能が発揮できないことがあります。
以下のベンチマークでは、
CPU
:
Core i7-3770K
|
Core2 Quad Q9650
|
Core2 Quad Q6600
GPU
:
Intel HD4000
|
GeFoece GT440
|
GeForce GTX560Ti OC
の組み合わせで比較しています。
Core2
システムではメモリは
DDR2-800MHz
のデュアルチャネル。SSDは
3Gbps
接続。
Core i
システムではメモリは
DDR3-1600MHz
のデュアルチャネル。SSDは
6Gbps
接続。
マザーボードは
Core2 Quad Q6600
には ASUSTek P5K-E(
P35
チップセット) で グラフィックボードはPCI-E 1.1 x16での接続。
Core2 Quad Q9650
には GIGABYTE GA-X48-DS5(
X48
チップセット) で グラフィックボードは PCI-E 2.0 x16での接続。
Core i7-3770K
には ASUSTeK SABERTOOTH Z77(
Z77
チップセット) で グラフィックボードは PCI-E 3.0 x16での接続。
Intel HD4000 は Core i7-3770K に内蔵されているGPUです。
PCMARKは軽いグラフィック処理も含めた全体の性能を比較できるベンチマークです。
PC全体のパフォーマンスではグラフィックはHD4000で間に合う性能なので、CPU内でグラフィック処理もできてしまう3770K+HD4000の組み合わせが高パフォーマンスになっていますが、CPUやメモリなどのシステム全体の性能順になっています。
3DMARKは高画質なグラフィック処理とCPU処理のベンチマークです。
3DMARK06 はDirect X9時代の描画性能を表しています。
3DMARK11 はDirect X10/11時代の描画性能を表しています。
CINEBENCHのCPUスコアは純粋なCPUの性能を表しています。
Core2 CPUは4コア4スレッドですが、Corei-i7は4コア8スレッドです。4コア8スレッドは6コア6スレッドに相当する能力があります。
Q6600のクロックは2.4GHz、Q9650は3.0GHz、3770KはTurboBoostで3.7GHzで動作しています。
動画変換に掛かる時間です。
CPUのみでのエンコード時間です。CPUの性能の違いがそのまま表れています。
3770KもHD4000のQSVは使用せずにCPUコアのみで処理しています。
どれも5分間のフルHDのTSファイル(ビデオカメラで撮影した映像にこのタイプが多い)をPSPサイズに変換しています。
フィルター処理はノイズ低減や彩度の向上などを行っています。
Intel HD400ではQSV、GeForceではCUDAを使った動画変換です。
性能の低いGPUではCPUのみで処理するよりも遅くなってしまう場合があります。高性能なCPUには高性能なGPUを組み合わせることで更なる時間短縮になっています。
QSVは高速ですがCUDAよりも画質が数段粗くなりました。PSPサイズであればあまり気になりませんが、画面がもっと大きな端末にはあまりおすすめできないです。
PSPサイズ(480 x 270)でのフィルター処理なしでは差が小さいですが、解像度が大きくなるともっと差が大きくなります。