PassMark Memtest86でメモリ診断

概要

PassMarkMemtest86はUEFIに対応した新しいPCに最適なメモリ診断ソフトになっています。新しいPCではMemtest86+ではなく、PassMarkのMemtest86をUEFI起動でお使いください。

現在、Ver7.4が最新バージョンとなっています。この記事はVer7.4を基に作成しています。

PassMark Memtest86 Ver7.4

PassMark Memtest86のダウンロードと起動ディスクの作成

Memtest86はWindowsとは別に起動ディスクを作成して実行する必要があります。これによりWindowsの不具合等に影響されることなく、純粋にメモリの診断を実行することができます。

Memtest86のダウンロード

PassMarkMemtest86は一般的なPCとメモリでは無料のFree版で十分です。有料のPro版ではECCメモリに対する追加機能や高度なレポートの生成と保存が可能になっています。

ダウンロードはディスクイメージのISO形式USBドライブへのインストールが提供されています。ISO形式はCD-RやDVD-R等にMemtest86の起動ディスクのイメージを書き出します。USBドライブはUSBメモリをMemtest86の起動ドライブにします。

USBメモリを使う場合は160MB以上の容量(256MBのUSBメモリ)が必要です。また、システムがUSBメモリからの起動に対応している必要があります。

MemTest86 - Official Site of the x86 Memory Testing Tool

PassMark Memtest86のダウンロード1PassMark Memtest86 のダウンロード2

Memtest86をCD-R/DVD-Rに作成する

memtest86-iso.zipを解凍すると「Memtest86-7.4.iso」があるので、右クリックして「ディスクイメージを書き込み」を開きます。

Windows10 ISOファイルのイメージ書き込み1Windows10 ISOファイルのイメージ書き込み2

ISOファイルはディスクイメージとして書き込むことで起動ディスクになります。通常のファイルとして書き込むと起動に使うことができません。

古いWindowsではディスクイメージの書き込み機能が無い場合があります。そのような場合にはディスクへの書き込みソフトを使う必要があります。

書き込み可能な光学ドライブが複数ある場合は、書き込みに使うドライブを選択します。

「書き込み後のディスクの確認」を有効にすると書き込まれたファイルが正しい状態かを検査することができます。書き込み後にディスクを読み込み調べるため終了までの時間が長くなります。

Memtest86をUSBメモリに作成する

USBメモリをMemtest86の起動用に初期化して作成されます。不要になれば通常のUSBメモリに戻すこともできます。

USBメモリに保存されているデータは消えるため、必要なファイルは別の場所にコピーしてから実行してください。

間違い防止のために、他のUSBストレージは取り外すことをおすすめします。

memtest86-usb.zipを解凍して「imageUSB.exe」を実行して「imageUSB by PassMark Software」を起動します。

Memtest86「 imageUSB by PassMark Software」でUSBメモリを起動ドライブにする

Step1で作成するUSBメモリを選択します。

Step2で「Write image to USB drive」を選択します。

Step3は解凍したフォルダからそのまま起動している場合は変更する必要はありません。「memtest86-usb.img」が別の場所にある場合は変更します。

Step4で「Write」ボタンを押すとUSBメモリへの書き込みへ進みます。選択されているUSBメモリへの書き込みを開始して本当に良いのか確認されますので「Yes」や「はい」を選択して進めます。目的のUSBメモリと違うことに気がついた場合は「No」や「いいえ」を選択することでそのUSBメモリのデータが消えずに済みます。

PassMark Memtest86の「imageUSB by PassMark Software」でUSBメモリの初期化を確認1PassMark Memtest86の「imageUSB by PassMark Software」でUSBメモリの初期化を確認2

Imaggin Completed!」と表示されれば正常に終了しました。「OK」を押して閉じます。

USBメモリの書き込み成功

正常に作成が終了したら「Exit」ボタンで終了させます。

PassMark Memtest86の「imageUSB by PassMark Software」を終了する

Memtest86起動用のUSBメモリを通常のUSBメモリに戻す

Memtest86起動用のUSBメモリを標準のUSBメモリに戻す方法

Memtest86の起動用に作成したUSBメモリと通常のUSBメモリに戻すには、Step2で「Reformat USB drive」を選択してStep4の「Reformat」ボタンで実行します。

Windows10ではエラーが表示されましたが正常にフォーマットされていました。フォーマットできていない場合はWindowsの「ディスクの管理」機能等でフォーマットや初期化を行う必要があります。Windows10の場合はスタートボタンを右クリックしたメニューにあります。

Windows10ではエラーが表示されたがフォーマットは成功していた。USBメモリが1つのパーティションでフォーマットできていれば通常のUSBメモリとして使える。

PassMark Memtest86 を起動する

Ver7.4はUEFIで起動する必要があります。

BIOSでUEFIに対応していない場合や、UEFIを使わない起動が優先される設定になっている場合はVer4.3が起動します。

自動起動されない場合はBIOSの起動メニューで選択して起動させる必要があります。

BIOSの設定画面を表示させるにはPCの起動時にDELLキーを押すか、高速起動でBIOS画面が起動できない場合はWindowsでマザーボードの設定ツールを使ってBIOS起動用に再起動させます。詳しくはマザーボードやPCのマニュアルをご参照ください。

マザーボードBIOSでの起動メニューから起動したいディスクやドライブを選択する。

Memtest86 Ver7.4の場合

PassMark Memtest86 Ver7.4の起動画面。

起動画面が表示された後、10秒後に標準設定でメモリ診断が自動で始まります。

Configを選択すると設定画面が表示されます。

PassMark Memtest86 Ver7.4の設定メニュー画面。

キーボードの「E」を入力することで「Settings」の言語設定が表示されます。Languageを「日本語」に変更することで日本語表示に変わります。

PassMark Memtest86 Ver7.4は日本語表示に設定できる。PassMark Memtest86 Ver7.4の日本語での設定メニュー画面。

I / T / A / C / S / R / E / X が各メニューに対応するキー入力となっています。

キーボードの「T」を入力することでテストする項目と回数(繰り返し動作)を変更することができます。新しいメモリの検査には標準の4回を、普段の確認では1~2回で良いでしょう。

PassMark Memtest86 Ver7.4のテスト項目を設定。

13番のHammerテストはメモリ技術の「Row Hammer問題」を確認するテストで一般のPCでは無視しても構いません。メモリの微細化と大容量化が進んだことで技術的な問題に当たりました。一部のサーバー等では重大な問題になりかねませんが一般のPCでは影響がありません。そのためVer7.4では確認されてもエラーではなく[Note]として表示されます。

古いバージョンではHammerテストの検査が厳しく行われて診断に長い時間が掛かりエラーとして表示されていましたが、現在のバージョンではHammerテストの扱いが調整されています。そのため、設定を変更せずに標準設定で開始しても問題ありません。

Memtest86 Ver7.4のエラー確認

問題があれば下に情報が追加されて表示されます。診断を終えたとき、結果のレポートが表示されます。USBメモリの場合、結果を保存することができます。

PassMark Memtest86 Ver7.4の動作画面。PassMark Memtest86 Ver7.4の結果のレポート1。PassMark Memtest86 Ver7.4の結果のレポート2。

エラーは期待値と実測値が同じであれば正常です。期待値と実測値が異なる場合は本来のデータとは変わってしまっていることになります。

PassMark Memtest86 Ver7.4のエラー発生時の動作画面。
※ここではメモリの動作設定を高くしてエラーを出させています。

ディスクのファイルに書き込まれるデータの場合、間違ったデータで書き込まれてしまうため壊れたファイルとなってしまいます。Windowsの動作に使っているデータの場合は致命的なエラーとなってしまい、ブルースクリーンによる動作停止が誘発される原因となります。

意識することのない内部データの場合、使用者が気がつかずに動作が不安定になってしまう原因となります。

そのため、メモリエラーはあってはならないことです。メモリエラーが確認される場合はエラーが無い状態にする必要があります。

他のメモリに交換するか、または設定を変えることでエラー無く使える場合があります。

設定を変える場合はDRAM電圧を少し上げるか、動作設定を1段階下げることでエラーが出にくくなります。1.5Vのメモリが使える場合は最大電圧は1.65Vまでです。1.65Vに設定されているメモリを使う場合はそれ以上高くするのは危険です。1.5Vのメモリでも1.6V以下が望ましいですが、メモリ周りの冷却にも注意が必要でメモリの故障を早める原因になってしまいます。

DRAM電圧を上げる場合はメモリコントローラを内蔵しているCPUが壊れる原因にもなるので慎重に調整する必要があります。

メモリがCPUが要求する性能よりも高い性能を持つ場合、CPUが要求する性能に下げても大きな性能の低下はありません。例えば、ここで使用しているCore i7-4790KはDDR3-1333/1600 MHzがCPUが要求するメモリ性能です。XMP(メモリのオーバークロックプロファイル)の1866MHzで設定していますが、SPD(メモリの標準規格)の1600MHzに設定しても性能の低下はほとんどなく使うことができます。

動作性能を下げる設定を使うのは電圧を上げるのとは異なり寿命に影響しません。壊れ始めたメモリでは、設定を下げて使っていてもエラーが増えてくる場合があります。

Memtest86 Ver4.3

UEFIで起動しない場合はVer4.3が起動します。

Memtest86+に似た検査となります。起動時に番号で動作設定を選択することができますが、選択しなければ1番の標準設定で開始されます。

PassMark Memtest86 Ver4.3の起動画面。PassMark Memtest86 Ver4.3の動作画面。

Ver4.3には結果のレポート機能や日本語表示はありません。

設定の変更は「C」キー、終了させたいときは「ESC」キーを入力します。

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