Windows 7はWindows Vistaの改良型になります。
Windows XP SP2ではセキュリティを上乗せし、Windows Vistaではセキュリティを高めて作り直されました。完成度を高めたWindows VistaがWindows 7になります。
過去のOSではWindows 95からWindows 98に変わったのと似ています。Windows 95では基礎が弱かったため、バージョンが上がってもとても不安定なOSでしたが、Windows Vistaでは基礎がしっかり作られたので新しい機能が追加されても不安定になりにくいOSとなります。
Windows7は2009年10月22日発売。2009年9月25日予約受付開始。

Windows Meは不安定なWindows 95の基礎のまま機能追加してきたことで、とうとうバランスを失ってしまいました。Windows 95からMEまではWindowsの5年間のカーネル(基礎システム)はバージョン4.xです。
Windows 2000は企業の安定したWindows NTの基礎にWindows 95の使いやすさを合わせたもので、Windows XPはそれをより一体化したものです。Windows 2000からXPまでの7年間のカーネルは5.xです。
Windows XPをそのまま改良すると過去と同じように不安定になってしまうことが考えられ、基礎をしっかりとした新しいカーネルの開発(現在のWndows Vista)に力が注がれていました。無理に改良しないことで長い期間安定したOSとなり、今でも主流です。
Windows XPのセキュリティーはSP2で無理に上乗せしたことで、同じOSにも関わらずSP1以前との互換性が大幅に失われてしまいました。初期のWindows XPがWindows 2001であるなら、Windows 2004とでもすべき変化です。
Windows Vistaは互換性をとりながらも内部が大きく異なる新しいOSです。長い開発期間で発売時期を急ぎすぎたため、多くの不具合が発生してしまいました。ですが、煮詰めても新しいOSであるが故に、発売後に新たな不具合が確認されるのは必須であったと思われます。
Windows Vistaの2世代目となるWindows 7では、ほとんどの不具合は取り除かれ、さらに動作効率を高めて改良されています。Vistaでは中途半端に新しくXPに近いユーザーインターフェースも、新しく開発されたものへと変わります。Windows VistaでもSP1にて不具合は取り除かれており安定したOSとなっています。
Windows Vistaからは7のカーネルは6.xです。
カーネルのバージョンが上がることはOSの基礎システムが大きく変わったことを意味します。その後数年間は改良と新しいハードウェアへの追加対応が主な変化となり、それが限界となると再度カーネルを作り替えて安定化させます。それを繰り返しながら新しいWindowsへと進化しています。
Windows95系のカーネル4から2000系のカーネル5には、新しいハードウェアに追加対応してもOSが不安定にならない安定性を重視して作られています。特にメモリ周りのシステムを新しくて再起動しなくても長く使える安定したOSとなっています。
2000系のカーネル5からVista系のカーネル6では、高いセキュリティーの実現とハードウェアの動作の効率化を計っています。安定だけでなく安心と快適さが加わっています。カーネルが変わったことでXPとの互換性の問題が発生していますが、95系のカーネル4から2000系のカーネル5に変わったときに比べれば些細な問題に止まっています。
Windows 7ではBusinessがProfessionalに変わり、HomeBasicが無くなります。
Windows Vistaでは機能限定のHomeBasic、家庭向けのHome Premium、家庭向けの機能を省きビジネスの機能を持つBusiness、すべてを含むUltimateで構成されています。
Windows 7では、HomeBasicは新興国向けとなり代わりにネットブック向けに機能を限定したSterter、家庭向けのHome Premium、Home Premiumの機能をすべて含みビジネスの機能を加えたProfessional、すべての機能を含むUltimateの構成となります。
新しいPCには新しいOSを、古いPCには古いOSを。
新しいPCに古いOSを使用しても新しいPCの素晴らしさを生かすことができません。
古いPCに新しいOSを使用しても反って効率が悪くなってしまいます。
OSが新しくなると毎回言われることです。
初めての人にとっては前よりも使いやすくなるように作られていますが、使い勝手が変わることで慣れた人には新たに慣れるまで使いにくいと感じることになります。
Windows Vistaも使いにくい!といわれていますが、Windows 7にするともっと使いにくい!と感じることでしょう。Windows VistaはまだWindows XPに近いものですが、Windows 7になるともっと大きく変わります。
Windows Vistaも慣れと自分好みに設定することでWindows XPよりも使いやすくなりますが、Windows 7もそれ以上に使いやすくなると思われます。特に、Windows Vistaでは初期設定が初心者にも中級者にも使いにくいという中途半端なものでしたが、Windows 7では初期設定でも不満が起こりにくいように調整されています。
タスクバーやスタートメニューがクラシックが好きな方がいますが、慣れてしまえばクラシックよりも遙かに使いやすいです。また、性能面でクラシックにすることは昔は有効でしたが現在のPCでは変わりません。
ネットブックではWindows XP Homeが使われています。これは、ネットブックは5年前の性能に近いためです。古いPCには古いOSを。Windows Vistaが悪いわけではなくネットブックが想定されていなかったためです。また、ビジネス戦略により特別に安くWindows XPがプリインストールできることも要因となっています。
Windows 7ではネットブック用に機能を減らしたWindows 7 Sterterがプリインストールされることになるようです。ネットブックでは効果が得られず負担になる機能や、ネットブックの目的にそぐわない機能が削除されるものと思われます。
Windows 7はWindows Vistaのシステムをより効率よく機能するように改良されています。これにより、軽くなる面もあります。
ですが、要求されるスペックや互換性などWindows Vistaと共通です。基礎が強固になった分や新しい機能によりインストール容量や使用メモリ量はWindows XPよりも大きくなります。しかし、Windows Vistaから最適化を進めた分は小さくはなります。
過去のOSには例がなく、本当に使いやすく改良されたOSがWindows 7です。過去のOSの進化ではバージョンアップごとに良くなる部分と悪くなる部分も多く発生してしまいました。Windows 7では、Windows Vistaより悪くなる面が発生しないように開発されています。
長い間、同じOSが主流であったためにソフトウェア会社では開発資金に余裕が無くなってしまいました。
Windows Vista対応ソフトはXPのソフトを対応させた程度のものが多く、Windows 7でもしばらくは変わらないでしょう。Windows Vistaで基礎が大きく変わりましたが、新しくソフトを作り直すほどの開発者や予算が業界に少なくなってしまったようです。新しく作り直すには発売するまでに長い開発期間が必要になりますが、その間の資金など厳しい現実があります。
システムに影響のあるソフトや細かい変更に影響されるソフトは対応アップデートが必要になりますが、一般的なソフトウェアはそのままWindows Vista対応のものが動作します。Windows XPのソフトウェアも多くはそのまま、一部はXP互換モードで動作可能です。
Windows 7 ProfessionalではWindows Virtual PCの仮想環境によるWindows XPモードが搭載されます。これにより、Windows XPでないと動作しないアプリケーションも動作可能になります。仮想化による速度低下などは不明です。
Windows Vistaの煩わしさや互換性の問題はユーザーアカウント制御(UAC)機能が原因になっていることが多くあります。
Windows VistaではUACを無効にすることで解決させますが、UACはシステムの深いところで不正なプログラムを実行させてしまうのを防ぐ機能です。これを停止させることは高いセキュリティーを無いものとしてしまいます。Windows 7ではセキュリティーレベルで管理することでき、使い方に合わせて煩わしくても強力なセキュリティーや使い勝手を悪くさせない弱いセキュリティーを選ぶことができます。
Windows XPでもセキュリティー上危険な管理者権限ではなくユーザー権限で動作するように作るべきだと言われてきました。この、ユーザー権限を標準として動作するのがUACの働きです。
しかし、アプリケーション開発など制作現場ではそれらは無視され、作る手間が少ない管理者権限でのみ動作するように手抜きで作られてきました。そのツケがUACによって動作できなくなるという問題が生じてしまいます。
これは本来、Windows側の問題ではありません。手抜きで作られているソフトなどが問題なのです。そのため、信頼を重視するのであればUACが有効でも問題なく動作できる製品を使うべきです。
とは言っても、Windows VistaでMicrosoft自身のMS-IMEでユーザー辞書が動作モードにより切り替わってしまい登録した単語が変換できない!など不具合を起こしているのもまた事実です。発売を急ぎすぎて不具合確認が中途半端なまま発売されたというのも1つの原因です。
グラフィックボードを使うことでCPUの負担を減らしてウインドーを管理するWindows Aero機能では、タスクバーが大きく変わります。
Windows XPやWindows Vistaではアイコン+文字で表示され、同じ系統が複数になると1つにまとめて表示されます。Windows 7ではアプリケーションごとにアイコンのみが重ねて表示されます。開きたいウインドーを選ぶときにはサムネイルで表示され、開かれる位置も表示されます。
また、プログラムを登録して簡単に起動できるランチャー機能は無くなりました。しかし、タスクバー上に起動したいウインドーを固定させて登録しておくことができます。
スタートメニューはWindows Vistaと同等です。たくさんのソフトをインストールしても、起動したいアプリケーション名の一部を入力することで、すぐに目的のアプリケーションを探して起動することができます。
Windows AeroはCPUの負担を減らしGPUで処理を行います。古いチップセット内蔵のグラフィックではGPUの性能が足りず、CPUで処理を行うよりも遅くなってしまうことがありますが、最新のチップセット内蔵のグラフィックやPCI-Eグラフィックボードを搭載している場合はWidows Aeroを有効にすることで使いやすく、複数のウインドーを表示しても重くなりにくくなります。
Windows7

Windowはアイコン化されて更にグループで管理されます。
グループのウインドーもサムネイルで表示できます。
クイックランチはなく、起動していないプログラムのアイコンを固定できます。
Windows Vista

Windowはアイコン+タイトルで表示され、同じ系統の複数のウインドーが存在する場合にグループ化されます。
グループ化されたウインドーはメニュー形式で表示されます。
よく使うプログラムはクイックランチに登録することができます。
左がWindows 7、右がWindows Vista

起動したいアプリケーションは検索ボックスに名前を先頭数文字入力すれば、すべてのプログラムを開かずに簡単に探して起動できます。インストールしたアプリケーションが多い場合は、一覧から見つけ出すより素早く起動することができます。