SAKURA-PC

桜PCの役立つパソコン情報

~パソコンの購入からトラブル解決や活用まで総合案内するPC講座~
PC情報 ハードウェア
更新:2009/04/22

ノートPCの選び方

概要

ノートPCは液晶とキーボードがPC本体として一体化されています。

ノートPCでは大きさと低発熱と低消費電力が重要となり、デスクトップと同じ性能を求めると価格が2倍近く高くなります。

ノートPCは性能と価格ではなく用途に合わせて選ばないと後悔し、価格的にも損をすることがあります。

用途で選ぶノートPC

デスクトップの代わりとなる高性能ハイエンドノートブックPC

価格はとても高価になりますが、デスクトップの設置場所がない、使用する場所が不定、な場合に選びます。

ノートPCとしては大型の液晶を搭載し、写真や動画を高精細に表示できるフルHDの解像度。

高性能なCPUと大容量メモリ搭載で、動画編集や動画変換も可能。カメラやビデオカメラで撮影したデータの管理や制作に最適です。

地デジチューナー搭載で録画も可能、ブルーレイドライブ搭載で高画質ビデオの鑑賞や録画した番組の保存。これらは、場所をとりますが外付けにより後から追加することも可能です。

高性能なグラフィックボードを搭載したモデルを選ぶことで高画質な3Dゲームも快適にプレイ可能。

性能的に古くなってもサブPCとして使えるように耐久性を重視したモデルもありますが、高性能+高耐久を実現したノートPCはとても高価です。

手軽に使えるミニノートPC(UMPC/ネットブック)

ネットブックはインターネットのフル機能が低価格で使えることを目的としたノートPCです。PCですので、多くのデータを扱うのでなければ、ワープロや表計算などのオフィスソフトなども問題なく使用することができます。

大きさがとても小さく、バッグに入れて手軽に持ち出すことができます。ちょっとしたサブPCとして最適です。

無線LANを使うことで室内のネットワークから快適に低料金(有料の無線LANスポット以外では特別な料金がかからない)で快適な通信が可能。携帯電話各社のPC用データー通信カードを使うことで、屋外でのインターネット接続も可能です。

一般的な低価格ネットブックには、特別な料金が設定されたWindows XPがプリインストールされています。通常よりもOSのコストが安くなる条件として、液晶の解像度や搭載メモリ量が制限されています。液晶が大きくなってもメモリが安くなっても、1024x600の解像度と1GBのメモリ量なのはそのためです。それでも、携帯電話等でインターネットを使うよりも遙かに快適であり、価格も安く抑えられるため人気となっています。

イー・モバイルとのセット商品は、新たにデータ通信を契約して使用したい場合にお得です。データ通信を必要としない場合は通常の分割払いで購入するべきです。無線LANでの通信にはケータイ電話各社のデータ通信は不要です。

インターネットが使いたいだけで、OSが肥大化しているWindows Vistaは論外と思われがちですが、インターネットを主体とするからこそ、セキュリティーと基礎がしっかりしているVistaを使いたいというのもあります。現在のところネットブックではまだ新しい強くなったOSを使うには性能不足が否めません。たとえ、Windows7になってもサブPCとして快適に使うにはもう少し性能が底上げされる必要があります。

サブとして長く使える高耐久モバイルノートPC

価格に見合った安心感で選ぶノートPCです。持ち運ぶ機会が多い方には特にお勧めします。

デスクトップが別にあり、持ち運ぶことや自分専用のパソコンとして用意するならこのタイプ。処理したいデータをこちらで用意しておき、後から高性能PCでまとめて処理をするための繋ぎとするのもよいでしょう。

飲み物をこぼしても被害は最小限、防水キーボード。水が基盤までしみ込まないので掃除してそのまま使うことができます。水以外をこぼして不純物によりキーボードが使えなくなっても、低料金でキーボード表面の交換が可能です。

テーブルから滑り落ちても簡単には壊れない耐衝撃性能。多いのが電源ケーブルなどに足を引っかけて本体が引っ張られて落ちてしまう不慮の事故です。猫や犬などのペットが落としてしまうこともあります。内側は衝撃に弱いので、少しの間でも液晶を一度閉じてから離れることをお勧めします。

キーボードは傷みやすい消耗品です。耐久性の高いキーボードが使われていることで、長い期間を快適に入力が行えます。

万が一も安心のセキュリティー。持ち運ぶ機会が多いと置き忘れることや盗まれる危険性も高くなります。指紋認証でPCがロックできると安心です。

PCのロックだけではデータを保存しているHDDなどを取り外すことでセキュリティーは無かったことになってしまいます。個人情報や仕事のデータなどはファイルを暗号化して保存する必要があります。重要なデータを安全に扱うための特別なセキュリティーを備えているものもあります。

ノートPCとSSD

SSDはHDDの代わりとして使うことができるフラッシュメモリです。電気の流れのみで動作するため、動く部分がありません。そのため、チップと基盤が破損しなければよいので耐衝撃性能はHDDよりもとても高くなっています。

HDDであっても、落下時のセンサーで衝撃に備える機能があれば簡単には壊れません。価格と容量を重視するならばHDDを選びます。

SSDの性能は千差万別です。HDDよりも遅いものからかなり速いものまであります。低価格なSSDは書き込みがとても遅くなることが多いですので、書き込みが多い用途には向きません。また、多くのSSDにデータの書き換えによる劣化が大きく、同時アクセスに弱く遅くなってしまう欠点があります。

ノートPCと合わせて使うアイテム

冷却にノートPCクーラー

大きな処理を行うノートPCには必須のアイテム。

温度が高くなると劣化が早まり、寿命が短くなります。発熱が高い間、動作不安定になることも多くあります。

ノートPCでは熱源が密集して風の通り道も狭いため、大きな処理を行うと時間と共に熱が上乗せされて温度がぐんぐん高くなってしまいます。大きな処理を行わなくても気温によっては必要です。

通信に無線LANルーター

LANケーブルを接続せずに、室内のどこでも通信を行いたい場合に必要です。ルーターは一つの回線に複数の機器を接続するためのもので、無線LANルータでは無線通信で接続することができます。

無線LANの通信規格には複数の種類があり、使用状況や対応状況で選択します。無線では信号が外に漏れているので暗号化強度も重要です。古い無線ルーターには、暗号化の意味が無くなってしまったものもあります。当然、そのような通信は使用するべきではありません。

最新の通信規格はIEEE 802.11nで無線LANの遅くて途切れやすいイメージを払拭し高速で安定した通信が可能になりました。現在はまだ正式に定まった規格ではなく暫定的なドラフトとして使用可能となっています。

暗号化ではWEPは暗号化していないのと同じセキュリティーですので使用するべきではありません。暗号化のWPA-PSK / WPA2-PSKにはTKIPとAESがありますが、AESは米国商務省標準技術局(NIST)が選定した暗号方式でセキュリティー強度はとても高いものとなっています。暗号化の設定にはできるだけAESを選択してください。

RSS1.0

RSS2.0

Atom0.3

PC情報ハードウェア